その5

幸せ研究家のマーマレードさま、
最近またまたその研究に磨きがかかった、と 風の頼りに 耳にいたしました。

是非その成果を発表してくださいませ。

そして私に幸せになる道をお教え下さい。
自称ー著名人の不幸度をグラフに付けるのを
唯一の趣味としている一般人より。


はい、あんまり良い趣味をお持ちとはいえないお方からの
お手紙ありがとうございます。

さっそく幸せについての新説を
発表してまいりたいと思います。

幸せの反対の状態から考えてみましょう。
幸せの反対の状態、それは「不安」と「恐怖」です。

まず「恐怖」から。
恐怖」、それは対象があっての反応です。
強盗に襲われたとか、
工事現場からコンクリートが落ちてきたとかの場合ですね。

それではお次は「不安」です。
「不安」はハッキリした原因はありません。

対象のない恐怖、これが「不安」ですね。
そして、それは何か漠然として
気味の悪い心的状態であります。

では、ここからは幸せについてです。

恐怖」の反対の状態、
つまり対象のある幸せとはなんでしょうか?
宝くじが当たった、頑張った仕事が上司に認められた、
子どもが大学に合格した・・
などの場合がこれで原因のはっきりした幸せのことを、
私は「やったー!の幸せ」と呼びたいと思います。

では「不安」の反対の状態、 漠然としているが気持ちのいい心理状態、
それはつつがない平凡な日常の中で感じる幸せ感です。  。

これを「ほのぼのの幸せ」と 呼ばせていただきます。

「恐怖」VS「やったー!の幸せ」 「不安」VS「ほのぼのの幸せ」です。

幸せには「やったー!の幸せ」 「ほのぼのの幸せ」の2種類がある-これが マーマレードの発見1 「幸せ2種類説」です。

やったー!の幸せ」、「ほのぼのの幸せ」 これらが交互にくる人生、それが幸せな人生と言えましょう。

例をあげてみましょうか?

朝、台所でとんとんとんと大根を切るお母さん。

炊き立てのごはんとおみおつけと
卵焼きの 朝御飯を家族で食べる。
「おいしいねー、お母さんの作る朝御飯!」
にっこり微笑みあう顔と顔。

この時は「ほのぼのの幸せ」

手作りのお弁当を家族構成員に一つづつ手渡し、
「いってらっしゃーい!」


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