(作者の近況12/5更新)

車内閉じ込められ事件の続報


車内閉じこめられ事件の続報です。
その時に無くなったバックの事をふと思い出し、
ジムの待ち時間に警察に届けをしにいったのです。
警官いっぱい、制服だらけ。
その制服に向かって「駐車場でバックを盗まれました」
とちょっと得意げに言ってみた。


「では被害届けを出してください」「事情聴衆を行います」
「現場までご同行願います」「・・・」
このあたりから、バックを落とした事にしておけば・・・
と後悔し始めたが、もう遅い!
現場まで白バイ横付けで行かされ、
(白バイに横付けされての運転ほど緊張するものがあるでしょうか!
違反したら即現行氾逮捕です!)
駐車場でみ−んなに取り囲まれながら事情聴衆され、
また警察に戻ってさらに被害届けを作成され、もう大騒ぎでした。
しかもその被害届けの書類には一字のミスも許されないのです。


制服に囲まれてパニック状態の上
ただでさえ嫌いな書類の作成業務にミスがないわけはなく、
日付を間違え、年号を間違え、おまけに自分の名前まで間違える始末!
住所も略してはブ−、で県から番地は何丁目までちゃんと書かねばならず、
私が間違える度に書類は新しく書き直しされ、
間違えた場所が一字の場合は上か
ら拇印を押さされ、双方疲労困憊でした。


「最後に被害金額を割り出しますので買った値段ではなく、
今いくらで売れるかでお答えください、
ではバックからいきましょう、何千円くらいですか?」「50円」

どて!
.

吉本だったら制服はみんなずっこけているところでしょう。
だって買った時の値段が500円だし、もうボロボロだし・・。
いっせいに空けた口を閉じ、気を取り直した制服は
軽く咳ばらいをして「では中に入っていたものを行きましょうか。」
「ジ−パン(下の娘がゴミ箱に捨ててたやつ)100円、
トレ−ナ−100円(買った値段も500円だし)、
バスタオル10円、タオル10円・・・」
制服の眉間に皺がよったのを横目で見た私は慌て
「あ、ジャズ靴が高かったんです!数万円!(うそ!)
しかもまだ新しいし!2000円はすると思うわ!いや−悔しいなあ!」
制服の反応を期待したが、見事無視でした。
へとへとで家路に着き夫には死ぬほど呆れられました。


「歳末防犯月間やで!
警察が1番忙しい時にあ−んなオンボロかばんなんかに
被害届け出して貴重な税金無駄に使わせてからに!
凶悪事件が起こっとったら、どうするつもりじゃ!アホ!」
しかし、よくよく考えれば私は被害者なのに、
乗っている車の種類、ナンバー、色、職業、住所、電話番号、携帯番号、
おまけに指紋まで取られてしまっているのだ。
これで私がひき逃げしても速攻で捕まるだろう。
空き巣に入ったとしても指紋取られているから、すぐ捕まるし。
すっごく損した気分だ。ぷんぷん!

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