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・街の若者たちがたむろする、 ・通称「引っかけ橋」の ・前の老朽化したファッションビルの ・最上階にマーマレードの ・通うジムはあった。 ・そのビル同様、オンボロな ・そのジムには、プールもなければ、 ・浴槽もなく、 ・スポーツのあとに憩う ・ロビーもない。 ・まして、マーマレードが ・大好きなマッサージ椅子もなし。 ・そして、本当にせまい。 ・だけど、そこに通うみんなは ・そのジムが大好きだった。 ・なんとなれば、 ・熱心なインストラクターが ・いっぱいいるから。 ・マーマレードの気功の ・先生もおりますよ。 |
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それにみんなは根っからの スポーツおたく。 ある会員はアキレス腱をきり、 ある会員は肉離れの常習者、 またある会員は、朝、 点滴を打った病院を抜けだし、 夕方のプログラムには参加する・・ と行った具合。 またある患者(いや、会員です、 失礼!でも、同じことか・・。) はこう言った。 「お母さん、今日こそは 絶対ジムには行かないよ、と 子供に言ったのに やっぱり来てしまった! はっはっは!」 |
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・さらにある会員はジムに行くことを ・禁止する医者にこういったと伝え聞く。 ・「それなら先生、スポーツを止めれば、 ・私の体が治るとでも言うのですか?」 ・それに答えて先生曰く ・「治る、とはいいませんが、 ・これ以上続けると死にますよ!」 ・またかくゆう、マーマレードも ・腰巻きベルトをつけている。 ・「ぎっくり腰になりそうなんだよ!」 ・それでも、ジム通いは止められない! |
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