リレーエッセイ 「チャレンジドの夢」

 久保 利恵さん

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ユニバーサル・スタジオ・ジャパン体験記3
 
くぼさんカット 次に向かったアトラクションはバックドラフト。建物の前に行くと「ご案内いたします。」っとニコニコ顔のスタッフの方に言われ、直ぐに別のルートで最前列に案内してもらえました。ここは、火災現場をリアルに描いたあの映画を実際に体験する事ができる、大きな倉庫といったところ。

 観客は、オールスタンディングで見るので、最前列に入れてもらえて本当に助かりました。車椅子だと目線が低い為、前に誰かが立ってしまうと、前の人のお尻しか視界に入らず、何も見えないんです。座って楽しむ劇場やコンサート会場などでも目線が低い為、前の人の頭や何気ない手すりや柵などが邪魔でステージが見えない事が多々あります。以前は、なかなか理解してもらえなくて困っていたのが、最近、そういう場所でも、こういった配慮をしてくださる所が増えて、少しずつですが状況が良くなってきているように思います。以前のように、苦労して出掛けたのに、ほとんど何も見えずに帰ってしまう…なんていう苦い思い出を繰り返したくはないので、この調子でどんどんこのような施設が増えてくれたら、もっと出掛けやすくなって良いなぁー。

 最前列に入れてもらえたお陰で、私は、目の前で爆発するドラム缶や大きな火柱、迫ってくる炎、ハリウッドの特撮技術を思う存分堪能する事ができて、大感激でした。

 次に行った、ターミネーター2:3Dでも、3人一緒に見やすい場所に優先的に案内してもらえたので、100%楽しむ事が出来ました。ここの3Dは、本当に凄い!面白かったですよー。映像と現実との境目が感じられないぐらい上手くできていて、あまりのリアルさで、怖いぐらいです。飛んでくるものや迫ってくるものが実際にぶつかるんじゃないかと思って、思わず、よけてしまう程。かなり、お薦めです。

 最後に、E.T.アドベンチャーに行ったんですが、乗り物に設置された車椅子を固定する機具が私の車椅子に合わず、乗る事ができませんでした。普通の手動の車椅子なら大丈夫そうだったのですが、ユニット式電動車椅子で行った為、バッテリーが邪魔でダメだったんです。このアトラクションは、優先的ではなく一般と同じように並ばなければいけなかったし、順番が来るまで50分も並んだので、本当に残念でした。

 気が付くと、もう午後4時。体力的にあまり長くは遊んでいられないので、そろそろ、お土産を買って帰ろうかと事に…。スヌ−ピーのショップで買いたくて、入り口まで行ったんですが、店内が満員電車並みに、ぎゅーぎゅーに混んでたので、怖くて入れませんでした。もの凄い人気なんです。あぁー、ちょっと心残り。それで、別のお店で買い物をして、家に帰りました。
 
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