リレーエッセイ 「チャレンジドの夢」

 吉田 幾俊さんの場合

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「気持ちを込めて「e-letter」」
 
吉田さんカット さて、お立ち会い。検索で通りがかりの貴方。お急ぎでないなら暫しお時間を・・・。
 プロップとバーチャル工房の今の英知を結集させ満を期して放つ、噂が噂を呼びそうな・・・?マルチメディア 解決・心伝衛門(こころ伝えもん)的コンテンツ。透明セロファンを破り、パッケージを開いたとき、パソコンのトレーに置いたとき、オープニング ムービーが始まる瞬間と・・・期待が順を追って加速していく・・・!!それがこのCD−ROM「おもいおもいのe-letter?(レター)」なのだぁっ。何故レターなのかと申すれば、メールよりハートウォームと云おうか、もっと熱いメッセージを込めたら・・・と提言しておる訳なのさ。
 今まで、おもにNTT東日本さんなど、大企業や内輪のイベントなどの仕事であり、いわゆる「いちげんさん」に向けての発売は初めてであり、嬉しさもあるが、評価に対する怖さもある。つまり、だれでも、こういうものって期待半分、不安半分で手に取られるわけであり、期待を裏切られた時のがっかりを知っているからだ。なにせ、このCD−ROM、ちまたの100円ショップなら20品目買えるプライスである。おいそれと勧めて、何ソレと攻められたら・・・。
 でも、たぶん、きっと大丈夫マイフレンドリー?いきなり、怒濤のSF学園青春ものアニメムービーも導入部とは思えない凝った内容で面白いし、描き下ろしオリジナルCG作品集のチャレンジド美術館では、犬好きなら目を細めるイラスト、テディベアファンなら目尻を下げるクマの連作なども楽しく、必見である。かくいう私も新作5点とデジタル俳画5点、載せてあるのだ。なんだ、こりゃという、てんでばらばらの絵ではあるが、「ハート」でまとめた共通テーマで、ちゃっちぃながら3DCG作品となっておる。なお、デジタル俳句は語感的十七文字の確信犯的字足らず字余りであると強引に断っておきたい。そう、俳画もワビ、サビとは無縁のハイパー画である。
 しかし、思い返せば、暑い夏の終わり、空欄の行程表のワークシート配布から始まった制作作業であった。判らないことばかりで(今でも・・・)一時は、本当に出来るのかと心配したことも・・・。コンセプトから始まり、根気と根性が要る渾身のコンテンツ作りの大変さと難しさに圧倒するばかり。押せ押せで期日は迫り、最終的には、連日きっと24倍速くらいの講師の先生、スタッフの方々の御苦労があったのだろう。
 個人的には不幸にも制作時期が、ひどいスランプ周期に当たり、指折り数えてもなかなか進まず、10点仕上げるのに七転八倒、まだ足らん。焦りまくりの先が見えぬ、ミレニアムを向かえたのだった。まぁ、お陰で良い勉強になり、平行して数点を仕上げることも覚え、また、背景で使えたりテクスチャーにもなるフラクタルな不思議柄の素材は、日頃から作ってストックしておくと便利だという教訓も得た。なお、今回の絵の風味は、いつもより、お目目に優しい、さっぱり仕上げだと思っているが、果たして、どうだか?
 おっと、忘れちゃいけないCD-ROM、もうひとつの売り、簡単ホームページ指南であるが、判りやすく、きっと初心者でもHTMLに悩むことなく、サクサクと、それなりの、らしいものが短時間に出来ることだろう。さすが、マクロメディアの賢く頼れるWeb関連ソフトの凄いところだぁ〜つ。よいしょっと。  いやはや、急いで紹介してきたが、是非、御購入頂き、E_LETTERという愛らしいタマネギ頭のピースケのアイコンを何度もクリックして何回も観てくだされ。出来ればプリントアウトして頂き(とっておきの贅沢な光沢紙なら最高)現実にグリーティングカードとしてバーチャルでなく実際に使われたら、私たち制作者の喜び、この上なしである。また、このCDを大いに活用されて素敵なHPを揚げられることも心より願うばかりだ。
 最後に一言、E-LETTER、貴方のパソコンに、もう入れたぁ〜?
 
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