リレーエッセイ 「チャレンジドの夢」

 吉田 幾俊さんの場合

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「チャレンジド ジャパン フォーラム 第5回 みやぎ会議」の巻
 
イメージ 「CJF 5th みやぎ会議」に、私もナミねぇ様と参加させて頂きプロップの事例発表その一例という感じで、舞台に「隠し玉パネラー」として現れ、ぶっつけの車椅子移動で「羽根マウス」よろしく、バタバタしてきました。パソコンというテクノロジーの活用で、たとえ、歩みはテクテク、のろくとも、ちっちゃな事からコツコツと頑張 ってチャレンジドの感性を伸ばしていって欲しいという体験的願いをこめて、短い時間ながら何とか、漫才+工房制作のイメージ3Dムービー「羽根マウス」上映という合わせ技で、ご機嫌をうかがわせてもらいました。
 今回は、宮城県を福祉先進県にするという浅野知事の肝いりで開催された「チャレンジド ジャパン フォーラム」でありましたが、バリアフリー国体というのを2年後に控えている土地柄、みなさんにも好意的に色々と助けて頂き、感謝しております。また、なにより地元仙台において各分野で頑張ってるチャレンジドに出会うことが出来、大いに勇気づけられました。
 そのテーマは、「自治体の挑戦 福祉でまちづくり」でしたが、「福祉」を前向きに活かしていこうという発想が、新鮮で心強く感じました。サブに「ちっちゃな挑戦、でっかい人の輪」とありましたが、よい交流の場となり、連日、参加された皆さん、特にチャレンジドの仲間にとっても、「チャンジドと関係者の貴重な体験談」「最新の福祉機器やリハビリの研究発表」と盛りだくさんの内容の報告や展示は、挑戦する勇気を出させるものとなったはずです。
 また、会場となった宮城大学のキャンパスは郊外の風光明媚な広大な敷地に建つ、モダーン建築で、ここだと何事にも気を散らすことなく、学業だけに向かえそうな絶好の教育環境であると思いました。学生の皆さんも大勢ボランティアとして参加されていました。サポーター御苦労さんでした。
 ウエルカムパーティのアトラクションでは、雲仙コロニーの皆さんによる雲仙瑞宝太鼓の演奏が行われ、「超弩級」迫力の文字通り「一糸乱れず」「一心不乱」であり、パッションそのもの原始の記憶さえ呼び覚ます感動体感!でした。そして、メンバーの青年が「太鼓を叩いているときが一番しあわせです!」と言った時の笑顔もまた素敵で誇らしく思えました。
 会議でも言われていた通り、社会はデジタル情報化へまっしぐらですが、現状では「IT (情報技術)」とチャレンジドの距離は、まだまだ遠い部分もみられ、活用法の研究や教育機会のさらなる充実が望まれます。とともに、産官学民・学生と各方面より支援の手は差しのべられてきていることは、毎回「CJF」に出席させてもらうたびに頼もしく、ありがたく思います。
 こうして、プロップ・ステーションの「熱い想い」が各地に伝わり、花開き、ネットワークのように人を繋げていく。それは、「杉作、チャレンジドと日本の夜明けは近いぞ!」と元気と希望を与えます。そして、 私たちに対する良い事例としての期待や注目も、ひしひしと感じてしまいます。また、スキル環境や仕事のチャンスという意味でも恵まれた所にいることも離れて外部からみてみると、よく判ります。それに、おごることなくコツコツとでしょうが、可能性を拓くような、えぇ仕事していこうと心新たに身の引き締まる`99・夏、自己啓発的二泊三日、仙台の旅でありました。同行のプロップ・スタッフの皆さんにもお世話になり、ありがとうございました。

 追伸、買ってきた宮城三大名産品?、「牛タン」「笹かまぼこ」「長ナスの漬け物」全て納得の美味でした。あっ、ゴメン。工房の皆さんへの土産、忘れました。かわりに、この「みやぎ話」でも・・・。
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