リレーエッセイ 「チャレンジドの夢」

 東山 春充さんの場合

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東山さん 「自己紹介&新年に寄せる想い」

 こんにちは、僕は石川県@UFOの街に住むひがしやま はるみつ東山春充といいます。
 1964年10月3日生まれB型の天秤座です。
 今から14年前の二十歳を迎えて間もない10月初旬に車で自損事故を起こして(頸椎4番・5番脱臼骨折)で手足の自由を神様から奪われてしまいました。そんな僕の家族構成は、父ひとり母ひとり、そして今回の主人公である僕との3人です。兄妹は妹がいますが嫁として出荷されました。
 生活の、ほとんどをベッドの上で過ごしていて4年ほど前から、お世話になっている羽咋市ボランティアセンターと出会ってから僕の人生が以前とは全く違い天井ばっかりの世界から外の世界に連れ出してもらう機会をつくってくれ只、ぼーっと寝ている暇がなくなってきたのです。突然、講演の依頼が舞い込んできて借りたワープロを口に銜えた棒でコツコツとキーを打って原稿にしている格好を見て(キツツキみたい!)と言われたことからWoodpeckerとして講演文「徒然なるままに」を載せてホームページを作成してもらいました。
 3年前かと思いますが「コスモアイルはくい羽咋」での竹中ナミ氏(ナミねぇ)が講演にいらしたときにパソコン体験コーナーで直接、お会いしたのが始まりで手も足も動かない僕には全く縁のないものと思っていたけど「チャレンジド」の話を講演で聞いてから(凄い!)の一言で"無理"という思いが大きかったのも、講演をきっかけに希望の光が見えてきました。
 はくい羽咋市ボランティアセンターからも自立する第一歩として世の中との繋がりを持てるパソコンを購入する準備が始まりました。それから、パソコンを購入する資金稼ぎにと描き貯めてあった自分の絵を載せたカレンダーと絵葉書を、はくい羽咋市ボランティアセンターで制作の手配(印刷会社)と販売を引き受けてもらいました。(お陰様で印刷会社さんも事情を理解されて紙代だけの料金で引き受けて戴き大助かりで感謝の気持ちで一杯です。3年目になる今年のカレンダーも去年の内に完売となって皆さんのボランティア精神には頭が下がります。)
東山さん
 さぁ、いよよ決断の日がやってきました。というのも、ベストなパソコン操作をしていくための環境を考えてもらって、マウスは手が動かないのでHead Master〈ヘッドマスター〉という頭の動きでカーソルの移動をしてストローからの息で、クリックとダブルクリックができるのを使用することとし、後でボランティアさんがIBMに僕の紹介をメールでしたところ信じられないことに話す言葉が文字になって出てくるViaVoiceをプレゼントして戴き信じられないことで驚いています。
 98年の秋から始めた四苦八苦のパソコンによって多くの人に迷惑をかけ不安だらけでしたが、ネットの世界は勇気と希望も運んでくれました。外の世界と触れ合いが難しいだけに尚更、そう感じるのかも知れません。パソコンを始めて何度も諦めようとしたけど、何とかネットの世界を楽しめる様になってから"続けてきてよかった!"とパソコンを始めた時の苦労も、満足感でどうやら消去されたみたいです。
 以前から、何かしたいと思っても限られていたけど、これからは少しずつ時間が掛かってでも頑張れそうです。

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