リレーエッセイ 「チャレンジドの夢」

 吉田 幾俊さんの場合

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照れてるNTTテレッセ(「の」の字を書いて)「初夢パソコン」

新年 明けまして おめでとう ございます。
 みなさん、元旦の年賀、見るからにカラフル綺麗なパソコンで作ったものが、一気に増えたんじゃないでしょうか?我が家自慢のホームページ・アドレスつきも、ちらほら。年末年始の挨拶はE-メールで済ませても、「プ◯◯トゴッコ」からの恒例で年賀状は、お手製オリジナルというわけでしょうか。さすがに写真プリントつき年賀は減少傾向にあるようです。高画素デジタルカメラも写真画質プリンターも随分、手頃になり家内工業?で楽々作れるわけですから。このように周辺機器の充実で家庭用パソコンが「みんなで使える家族のオモチャ」になってきたことが、昨年からの個人向けパソコン販売に弾みがついた理由ですかね。インターネットだけでは購入動機としては弱かったから。今後も、世代を越えて楽しめるデジタル情報家電の新規開発、普 及が、この底を打った?景気のカーブを上向かせる牽引車となるに違いないと断言しておきます。(新春から経済アナリスト気取り、でも、この業界の活況こそが、荒野のデジタル・コンテンツ屋の私たちの仕事依頼に繋がるわけで・・・つい、初夢みたいに願望&希望となるのですな)
 そこで登場したのが、今、話題沸騰の新ジャンル商品!インターネット電話、NTTテレッセ、なんです。 NTTのホームページで調べると・・・。HTML3.2(W3C標準)の独自のプラウザー使ってタッチパネルで指一本!インターネット、E-メール。名前と住所、電話番号などの情報を最大300人分まで登録のアドレス帳にカレンダー。用紙いらずのディスプレイ上でFAX受信、ディスプレイに付属のタッチペンで文字や絵を書き、アイコンをタッチすれば、すぐにFAX送信。例えるならば「ザ◯◯ルス」が電話機になっちゃったようなものですか。さらに、受話器を取らずに話せるハンズフリー機能、もちろん留守電機能も付いている、いたれりつくせりの次世代電話です。なお、回線はINSネット64が必要で、DSUが別に要りますので、お忘れなく・・・・。また、2回線使用できるISDN回線なので、インターネットアクセス中でも、電話やFAXが使用できます。電話の相手と同じホームページを見ながら話しをするなど、新しいコミュ ニケーションスタイルを見つけられそう。実際、この前、知人から、我が輩のホームページを観たいからアドレス教えてと電話が掛かり、聞けばノートパソコン買ったばかりで英数半角文字の入力も出来ない初心者で、けれど、今、インターネットを繋いでいて、PHSで自宅から私に掛けているということでした。これには笑いました。ご免なさい、話、脱線しましたね。まぁ、テレッセ、そこまで多機能を誇るなら欲張りな発想でしょうが、ついでにCCDカメラ装備してテレビ電話機能も加えたら凄いのにと思うけど。しかし、バックライト付きカラー液晶ディスプレイ(8インチ、640×480ドット、256色)で、なんと本体販売価格が、末拡がりの縁起の良い、たった八万円ですよ。こりゃ戦略価格でっせぇ。なにより、普通のパソコンと違いハードディスクとかCD-ROMドライブといった機械駆動部がないので、たぶん壊れにくいという意外な長所もありそうです。あっ、ロゴによれば名称は、「NTT MULTIMEDIAPHONE telesse テレッセ」 と自信満々なんですよ、これって。
 よいしょっと。閑話休題、今後も爆発的パソコンユーザーの拡がりで、もっと、もっと使いやすい手軽で洗練された機種も出てくると思います。21世紀には、本当にコードレス電話感覚で家庭の個室ごとに置かれていることでしょう。そんな時代になればコンビニで今の「撮りっきりカメラ」のように売られていたりして・・・。古くなればメーカーが引き取りCPUや基本OSを差し替え、フラッシュメモリーを初期化して、リサイクルしていくのです。省資源、環境に優しいパソコンでしょ。ちなみに、今までのデーターは全て大容量PCカードに保存しておきます。アプリケーションソフトはISDN回線インターネットでダウンロード購入し決済は、もちろん電子マネーで行い、バグや細かな改良バージョンアップはネットで自動的にやってくれます。モニターは無 くなり、替わりに網膜に直接照射する眼鏡型全方位無限スクリーンとなり、バーチャル感は極まります。きっと、何をするにも首が振れて動いてしまう私には福音ですね。問題は入力装置ですが、指先筋電位電磁波センサーが開発され、見えないバーチャル・キーボードになれば、チャレンジドの震える手先でも確実に文字が打てるようになります。世界に誇るNTT技術陣の皆さん、ヨロシクね。と、お屠蘇気分で気易くお願いしてしまう私でありました。

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