リレーエッセイ 「チャレンジドの夢」

 氏家 悟(うじいえ さとし)さんの場合

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氏家さんの写真  「自己紹介」

 1959年宮城県栗原郡築舘町に生れ、現在、仙台市在住です。
 障害名は『脳性発育障害による肢体不自由』ですが、小学3年の時、高い所から落ちた頃から体に症状がではじめて、入院しました。入院中、暇でしたのでマンガの本を見ながら、まねて書いたのがきかけで絵を描くようになりました。
 はじめは、水彩画で趣味程度に描いて居たけれど、この表現とは違う物をやりたくなって、油絵をはじめました。でも、油絵の場合乾くのが遅く、これは商業ベースにむかないなと思い、なにかないかなと探してた頃、長岡秀星さんのエアーブラシの作品を見て、これだ!と思い、早速、画材屋さんに行ってエアーブラシの道具を買い練習を始めました。身体障害者職業訓練校を卒業後、仙台市内の印刷会社で働くかたわら、通信教育と独学勉強を続けたのです。
 しばらくして、いくつかの展覧会に入選するまでになり、作品もたまっていたので個展を開きました。第1回目とゆうことで、新聞にも取り上げて戴き、客入りも上々でしたが、その頃から手にしびれがでてきてエアーブラシでの作業ができなくなって断念しましたが。
 それでも、何かで表現したいと思っていたところ、市政だよりで受産所でコンピュータができるというので入所することにしました。
 コンピュータで絵が描けることは、知っていましたが、当時コンピュータは、高額なもので買うことができず、まずは受産所で覚えてからと思い入所。コンピュータは本を見ながら覚え、ある程度できるようなった頃、コンピュータも値段も下がってきてましたが、俺にとってまだたかく借金をして、MACを買いました。
 そして自宅で作品を作るようになり、足りない機材やソフト類は絵を売って揃えました。知り合いのつてで、たまに仕事もらうような状況でこれでは生活がきびしい、なんとかしなければと思っていたところ知り合いからプロップ、ステーションのこと聞き、ホームページのURLを教えてもらい、見たところ、大規模な組織、バックも凄いメンバーだなあと思い、ここのメンバーになれたら俺自身のためにもなるのではないかと思って、早速、プロップ、ステーションのナミねぇに連絡をとり、入会することにしました。ナミねぇからバーチャル工房への参加を進められ、バーチャル工房の一員になりました。これから工房メンバーとして、いろんなことにチャレンジしていきたいと思います。

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