7月4日「関西大学 相談・支援センター」開設記念。ナミねぇ&安藤美紀さんが講演しました(^_^)

2013年7月7日

7月4日(木)、ナミねぇと安藤美紀さん(ミキティ)は、関西大学「相談・支援センター」開設記念講演会に招かれジョイント講演を行いました。

この講演会について書かれた、関西大学経済学部とミキティのブログが公開されましたので、ぜひ読んで下さい!!(^_^)/~

<by ナミねぇ>

 

関西大学大学紹介 トピックス記事詳細より転載

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竹中ナミ客員教授による講演会を開催しました。

千里山キャンパスで4日、経済学部主催、関西大学学生相談・支援センター共催による、竹中ナミ客員教授と特定非営利活動法人MAMIE代表安藤美紀氏による講演会を開催しました。

第1部では、社会福祉法人プロップ・ステーション理事長の竹中ナミ客員教授による講演会「ユニバーサル社会の実現をめざして」が行われ、竹中客員教授より自らの体験・経験をもとに「世の中にはさまざまなスピードを持つ人間がいること」、また「人の助けが必要な人たちが、安心して暮らしていける社会にするために必要なものを考えることの大切さ」などの話がありました。

第2部では、特定非営利活動法人MAMIE代表の安藤美紀氏による講演会「聴導犬レオンの活躍」が行われました。パートナーである聴導犬の「レオン」を連れ、安藤氏は聴覚に障害があることで感じてきた社会の厳しさや苦悩を語り、講演の最後は「障害は『不幸』ではなく『不便』です。それならば、私たちが変えていけば良いのです」と、希望ある言葉で締めくくりました。

竹中客員教授、安藤氏共に話題としていた「新しいユニバーサル社会のかたち」については、課題も多く、新たな提案や意見が必要となっています。

聴講者は講師たちの思いや将来への目標を聞き、自らもたくましく有意義な学生生活を送ろうと感じることのできた講演会でした。

 竹中ナミ客員教授

 安藤美紀氏と聴導犬レオン

13/07/05 12:30 UP

 

NPO法人マミー代表 安藤美紀さんのブログより転載

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7月4日(木) 、関西大学で客員教授講演会が行われました。

内容は第一部、関西大学の客員教授である竹中ナミさん(通称・ナミねぇ)と第二部、特定非営利活動法人MAMIE代表安藤 美紀 という、ジョイント講演会でした。

第1部:「ユニバーサル社会の実現をめざして」
講 師:関西大学 客員教授
社会福祉法人
プロップ・ステーション理事長
竹中 ナミ 氏

第2部:「聴導犬レオンの活躍」(※手話通訳がつきます)
講 師:特定非営利活動法人MAMIE代表
安藤 美紀 氏

主催:関西大学経済学部
共催:関西大学学生相談・支援センター

ナミねぇの久しぶりの講演を聞いていたのですが、もう涙目でした。

ナミねぇのお父様、5つの障害を持つ娘、真紀ちゃんのお話です。

真紀ちゃんの障害に対して、

旦那さんはナミねぇに「お前は黙って子どもを抱いていたらいい、何をやっても国は変わらん」

と言っていたそうです。

ナミねぇが自分の娘が障害を持っているとお父様に伝えると、

「わしがこの子を連れて死んだる!」と孫を抱えて一緒に死のうとしました。

“日本がこの状況を作ってしまった”

ナミねぇは重度障害の娘さんを抱えながらも「この国を変えないとあかん」

と悟ったそうです。

かつて、私もそのひとりだった。18歳のとき、上京して、大学に通いながら漫画の持ち込みをしていました。

けれど、そこには「障害者の壁」が多くありました。

耳のきこえない私は大学の授業の内容もまったくわからない、けれど、毎日通学していました。

漫画の出版社ではいろんな担当から(集英社・講談社・角川書店)

言われました。(※私が耳が聞こえないので電話ができないため、アポなしで訪れました)

「あんたのために口を大きく開けている暇はないんだよ」(※私は口話法を使って相手の口の形を読み取る)

「耳の聞こえない人が多くの人に新風を送れると思う?」

「障害者の漫画なら泣けるような内容がよい」

という冷たい反応でした。

17歳のとき、私は集英社の「りぼん」という漫画の新人賞を獲得しましたが、

それは17歳という若さがあるからこれから磨いていけばいいんだろうという称賛だった。

私はコメディ漫画を描いていたのですが、出版社から求められたのは

「高校生でないと描けない恋愛漫画を描いてほしい」でした。

当時、テレビにも字幕スーパーもない、携帯のメールもなく、FAXもありませんでした。

周りの情報が私に届くのは雑誌や新聞のみなのです。懸命に活字を目で追ってもすべての情報に追いつきませんでした。

私は耳がきこえなく、他の高校生の会話もどんな言葉を使っているのかわかりません。

「障害の壁」を感じました。

漫画の世界で求められているのは才能でもなく、新しい感覚なのです。

絵が下手でも注目されることが大事なのです。

それを集英社の担当さんからいろいろ教えて頂きました。(※集英社には5年も通わせて頂き、お世話になりました)

この集英社の担当さんから言われたのは「君にチャンスが訪れることを祈る」でした。

本当の漫画の世界を知った私は自分では限度があると悟りました。

「今の日本は障害者を受け入れていない」

と私は漫画家としてデビューをあきらめていました。23才だった。

父の死、聴導犬のような役割をしてくれたマミーの死、とショッキングなことが起きていた私にとっては心が折れていた頃でした。

「日本は変わってくれない」と失望する私、

「日本は変わらなくてはならない」と吠え続けるナミねぇの運命の出会いがありました。

その出会いから20年。

今回の講演を振り返ってみて、私が感じたことは

もっと多くの人に知って頂きながら日本を改造しなければならないと思います。

このままだと少子化、高齢化が進み、日本はダメになってしまいます。

日本がダメになるまえに私たちが障害の有無に関係なく日本といういう国を

支えていく、新しいユニバーサル社会を創っていかないといけないと

悟りました。ナミねぇの話はいつも私の心に響き、勉強になりました!

笑えたのは「ナミねぇの武器は鉄の心臓と口」でした(笑)

下記の写真は講演後の懇談の写真です。


左から関西大学 経済学部長 植村邦彦氏、安藤美紀、聴導犬レオン、竹中ナミ氏、副学長 林宏昭氏、芦屋市議会議員 中島かおり氏です。

下記の写真は講演後の写真です。


左から竹中ナミ氏、北村佳那子さん、安藤美紀、聴導犬レオン

下記の写真はおまけです。なんと、聴導犬レオンが北村佳那子さんにキスしました。レオンの好みのタイプだったみたい(笑)

関西大学経済学部 関西大学学生相談・支援センターの方々、このような場を設けてくださり、感謝いたします。

関西大学に足を踏み入れて本当によかったと思っております!

今後、障害者の生徒さんが増えるよう、活動を祈ります。

下記の写真は関西大学 学生相談・支援センター のご案内です。このセンターは今年4月に新しく設置されました。

障害のある学生に対する就学支援について相談する場所でもあります。また、共に障害者と学生が学んでいけるように支援、相談を行っています。

 

関連リンク

関西大学のサイト

関西大学 学生相談・支援センター

特定非営利活動法人MAMIEのサイト

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