ナミねぇ「漫画家:里中満智子さんに会う」の記

2010年1月26日

聴導犬の普及活動に励むかたわら、自身も聴導犬「レオン」との生活訓練を続けているチャレンジド:安藤美紀さんが主宰するNPO「MAMIE(マミー)」のお誘いで、「MAMIE主催 漫画家:里中満智子さんの講演会」に、参加しました。

漫画少女の頃、手塚治虫さんが日本で初めての「漫画大学(通信教育)」を開講された時、母親に泣きついてペンや画用紙を買ってもらって第1期生になった、という歴史(!?)を持つナミねぇにとって、女性漫画家として20年以上活躍されている里中満智子さんは「憧れの人」の一人です。

その里中満智子さんが、友人の美紀さんが主宰する講演会で話されるというので、心踊らせながら会場に向かいました。

当日は「漫画ワークショップと講演会」ということで、漫画を描くのが大好きという、聴覚障害のある子供たちを対象にした「漫画コンテスト」が先ず開催されたんやけど、聴覚障害のチャレンジド(親子)ばかりの会なので、会場では、手話と口話が「賑やかに」飛び交っていました。勿論、講演には手話とパソコン要約筆記付きです!

子どもたちが作品制作に取り組んだ後、いよいよ里中満智子さんの登場。

「実は、今日(1月24日)私の誕生日なんです。62歳になりました」と話し出された里中さんは、ショートカットで瞳のキラキラした、絶対62歳には見えない素敵な女性でした!!!←ナミねぇの瞳にも☆が・・・

お話はとっても実践的かつ哲学的。
「漫画好きな人は必ずキャラクターの顔をいっぱい描くのですが、右利きの人は、向かって左向きの顔が書きやすいですよね。右向きは書きにくい・・・と言われるんだけど、それは利き手が、書いている絵にかぶさって、絵を確認しながら描くのが難しいからです。それでいつの間にか書きやすい左向きばかりを描いてしまうんですね。人物は描けるけど乗り物は難しい、という人も同じ。人物は何度も何度も飽きるほど描くけれど、乗り物を飽きるほど描いたりしないんですね。でも乗り物も、グラビアや写真を見て、色んな角度で飽きるほど描いていると、いつの間にか描けるようになっています。つまり、体験を積み重ねていないものに対しては、対処の仕方が苦手で当然なんですね。」といった感じ。


里中さんが「キャラクターをたくさん生み出すため、まゆ、目、鼻、口などのかき分けが重要」と言いながらホワイトボードに描かれた絵。クリックすると大きな画像が見れますよ!

「なぜ、女性を主人公にした漫画を中心に描かれるんですか?」との質問には、「女性は実は、いっぱい強さを持っています。良いところを持っています。いわゆる<女をウリにするのではない>女性の強さと良さを、一人でも多くの人に伝える漫画を描き続けたいというのが、私の漫画道なんです。どれだけ描いても、まだまだ描き足りない。もっとあれも描きたい、こんなことも描いてみたい、というストーリが次々浮かんできて、たぶん一生描き続けるんだろうな、と思います。漫画家は何歳になっても出来る仕事なんですよ。」

子どもたちとお母さん向けに、優しく噛み砕いて、でも深い思いを込めた講演でした。

講演後、参加者の小中高校生が描いた漫画の中で優秀な作品が選ばれ、里中満智子さんからプレゼントが手渡されました。そして会の終了後は、里中満智子さんのサイン会。勿論、ナミねぇも子どもたちに混じって列に並び、サインだけでなく写真も撮らせて戴きました。主宰者で友人の安藤美紀さんも一緒に、素敵なスリーショットが撮れましたよ〜!!!!!

戴いたサインと写真を、ぜひ見てね。\(^0^)/


美紀さん(左)、里中満智子さん(中)と、ナミねぇ

日曜日のひととき、仕事を離れ、でも仕事へのエネルギーをいっぱい戴いた一日でした。
里中満智子さん、そして安藤美紀さん、ありがとうございました!!

by ナミねぇ

 

関連リンク

里中満智子さんのオフィシャルサイト

「里中満智子 Web Gallery」  (作品集)

安藤美姫さんが主宰するNPO法人mamie(マミー)のサイト

安藤美紀さんの聴導犬普及漫画のご紹介

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