平成19年度「ひょうごユニバーサル社会づくり賞」の表彰式が行われました。

2007年8月3日

 

「どこよりもユニバーサルな自治体にしよう!」ということで、平成17年に日本ではじめて「ユニバーサル社会課」を創設した兵庫県では、「ユニバーサル社会づくりひょうご推進会議」を設けて、毎年「地域のユニバーサル化に貢献した個人・団体・企業を顕彰しています。

[写真]兵庫県公館大会議室での記念写真。クリックして大きな写真も見てね!

さる7月26日、平成19年度「ひょうごユニバーサル社会づくり賞表彰式」が行われました。
年齢、性別、障害、文化などの違いにかかわりなく、だれもが地域社会の一員として支え合うなかで安心して暮らし、一人ひとりが持てる力を発揮して元気に活動できる「ユニバーサル社会」創りに貢献された13人(団体)が受賞されました。
ナミねぇも選考委員として、地域密着型の温かい取り組みの数々に、心から感銘を受けました。

以下に受賞者の皆さんと表彰の詳細をご紹介しますので、ご覧になってくださいね。

 

by ナミねぇ

 

兵庫県ユニバーサル社会課のホームページ

 

平成19年度 ひょうごユニバーサル社会づくり賞 受賞者一覧

部門、受賞者、活動内容。

個人
平岡龍麿(ひと・まち・参加) 【淡路】
おもてなしの心とバリアフリー整備により、誰もが楽しめる観光みかん園づくり。バリアフリー整備により、誰もが楽しめる観光みかん園づくりに努めている。低樹高仕立て、樹間間隔の拡大、平坦地での新植、通路へのゴムシート設置、仮設トイレ設置など、車いすでも利用しやすく整備されている。また来訪者の移動、収穫時などの介助も実施し、平成18年の来園者約4,000人のうち、障害者は約500人。

団体
NPO法人いぬいふくし村(ひと・もの・情報・まち・参加) 【丹波】
ユニバーサル社会をめざして〜いぬいふくし村から。小規模授産施設(紙ふうせん、コミュニティカフェみーつけた、みんなの家)を運営し、地域に根ざした障害者の就労支援を行っている。地域住民と協働で、アルミ缶・紙パックの回収、喫茶店経営などを行い、施設への年間来客数は1万6千人である。またユニバーサル啓発用書籍やビデオの制作、市民講座「いぬい塾」の開催など、子供・高齢者・障害者交流のための幅広い事業を行っている。

企業
株式会社ダイイチ(ひと・もの・まち・参加) 【北播磨】
高齢社会・福祉社会・子供社会に貢献できるものづくりと三世代が楽しめる場所づくり、ふれあいづくり。播州そろばんの素材・技術を活かした、障害者・高齢者にも使いやすいユニバーサルデザインのものづくり(ロング靴べら・キーボード補助具・缶びんオープナー他多数)を行うと共に、地元公民館で、ユニバーサルデザイン製品などを活用し、そろばん体験、ゲームなどの多世代が一緒に楽しめるイベントを開催している。

【ユニバーサル社会づくりひょうご推進会議会長賞 9件】
部門、受賞者、活動内容。

個人
石井啓友(ひと・参加) 【東播磨】
障害者空手の組織づくり・普及活動。県・全国単位で障害者空手の組織を作り、イベントなどで演舞を行うなど障害者空手の普及活動に努めている。また、障害者空手の選手育成にも取り組み、県内の選手は50人に登る。

団体
神戸コスモス(ひと・参加) 【神戸】
野球の普及振興を図り障害者(児)の健康維持増進と社会参加の促進。障害者野球の先駆け的存在で、本年には全国身体障害者野球大会において11連覇を果たした。構成員数は52人。野球の普及振興、障害者の健康維持増進と社会参加の促進に努めている。
NPO法人ウィズアス ウイングコウベ(まち・情報) 【神戸】
神戸ユニバーサルツーリズム(障がい者・高齢者へのサポートサービスの提供)。障害者・高齢者らが神戸の旅を安心して楽しめるよう、食事・移動・入浴介助や刻み食の依頼・車いすレンタルなどのサービスや、情報提供などを“神戸ユニバーサルツーリズム”として行っている。スタッフ10人中8人が障害者である。
夙川グリーンタウン商店街振興組合(まち・参加) 【阪神南】
ユニバーサル社会に向けたまちづくり。阪急夙川駅の点字時刻表作成、多機能トイレ導入、買物客用食品冷蔵・冷凍庫の無料貸出しなどの取り組みを通して、「暮らしの広場」や「コミュニティ」をつくる商店街活動を推進している。現在の組合員は59店。
神戸大学大学院人間発達環境学研究科ヒューマン・コミュニティ創生研究センター(ひと・参加) 【神戸】
のびやかスペースあーち。障害のある子ども・親、高齢者、学生、地域住民が、子育て支援を核とした共生のコミュニティを形成することを目的に、地域と大学の連携で、交流のためのフリースペースの開放やさまざま事業を実施している。
日本ボーイスカウト尼崎第25団(ひと・参加) 【阪神南】
心身障害児の自立をめざすボーイスカウト活動。関西で唯一、心身に障害を持つ青少年が活動するチームで、スカウトそれぞれが様々な自立活動や社会環境に順応する活動などを行っている。現在登録数は34人。
丹波焼ユニバーサル・ デザイン食器委員会(もの) 【丹波】
誰もが使いやすい食器の開発。地場産業の丹波立ち杭焼きを活かして、独自のユニバーサルデザイン食器を開発し、展示会・イベント等で普及活動を行っている。ユニットケア用食器セットも開発。
NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸(参加) 【神戸】
障害のある方への就労支援と生きがいづくり。精神障害者等の就労支援のため、個々に合わせた就労プログラムやスケジュールをつくり、トライアル期間の後に就労契約を結ぶ活動を行っている。

企業
株式会社ウエルハーモニー(もの) 【中播磨】
食のユニバーサル社会をめざす。嚥下障害をもつ高齢者や障害者も、おいしく飲食物を口にできるゼリー状補助食品の開発・販売を実施。多彩なレシピも作成している。

【審査特別賞 1件】

団体
ひょうご福祉新産業研究会(もの) 【北播磨】
ユニバーサル社会づくりに向けたUDものづくりの実践と県内への普及活動。多彩な異分野人材の交流により、地域色に富んだユニバーサルテデザイン商品を多数開発している。県内で多様なユニバーサルデザインのものづくり団体も創出している。

 

「平成19年度ひょうごユニバーサル社会づくり賞」 記者発表

「平成19年度ひょうごユニバーサル社会づくり賞」受賞者決定!
〜<平成19年度ひょうごユニバーサル社会づくり推進大会>開催〜

ユニバーサル社会づくりに向けた個人・団体・企業などの率先した実践活動を顕彰する「ひょうごユニバーサル社会づくり賞」(平成18年度創設)の募集をしたところ、県内の先導的な取り組みについて41件の応募がありました。
「だれもが主体的に生き、支える社会」に向けた取り組みをされている県内の様々なユニバーサルな活動について、特に今後の活動モデルとなるような先導的な取り組みを審査し、知事賞、ユニバーサル社会づくりひょうご推進会議会長賞等の受賞者を下記のとおり決定しました。
贈呈式、活動紹介等を7月26日(木)の「平成19年度ひょうごユニバーサル社会づくり推進大会」で行います。(主催:兵庫県、ユニバーサル社会づくりひょうご推進会議(会長:兵庫県知事))
また、引き続き、「第15回福祉のまちづくりセミナー」(主催:県立福祉のまちづくり工学研究所)による、記念講演「なぜ日本にユニバーサルデザインが必要か?」(講師:関根千佳氏潟ーディット(情報のユニバーサルデザイン研究所)代表取締役社長)を行います。
ユニバーサルデザインに興味のある方、これから、ユニバーサルな視点で地域づくり、まちづくり、ものづくりなどの実践活動を展開されようとする方々の参加をお待ちしています。

T《ひょうごユニバーサル社会づくり賞の概要》
1 賞の目的
ユニバーサル社会づくりに向けた個人・団体・企業の率先した実践活動を顕彰し、地域や職域における先導的な取り組みを広く普及する。

2 対象
ユニバーサル社会の実現に向けた「ひょうごユニバーサル社会づくり総合指針(平成17年4月策定)に定める基本目標「ひと」「もの」「情報」「まち」「参加」の5分野での率先行動の取り組みを推進する個人・団体・企業

3 募集期間
平成19年4月3日(火)〜平成19年5月31日(木)
4 平成19年度ひょうごユニバーサル社会づくり賞の受賞件数・受賞者
【知事賞】     3件(個人部門1件・団体部門1件・企業部門1件)
【推進会議会長賞】 9件(個人部門1件・団体部門7件・企業部門1件)
【審査特別賞】   1件(団体部門1件)
※受賞者 別紙のとおり
(参考)応募状況
41件(個人部門12件・団体部門25件・企業部門4件)

5 審査基準
@ユニバーサル社会の構築につながる率先的な活動であること(先導性)
A他の県民・団体・企業等の活動モデルとなること(モデル・普及性)
B継続的な活動であること(継続・発展性)

6 審査 審査委員会で審査を行い、知事が受賞者を決定する。
<審査委員会委員>
氏名(敬称略)     所属団体等 【 】は総合指針の基本目標
中村順子        NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸理事長 【ひと】
相良二郎        神戸芸術工科大学デザイン学部教授 【もの】
竹中ナミ         (社福)プロップ・ステーション理事長 【情報】
加藤恵正(委員長)  兵庫県立大学経済学部教授 【まち】
森崎清登        長田区ユニバーサルデザイン研究会会長 【参加】
久保修一        健康生活部福祉参事兼生活企画局長 【行政】

U《平成19年度ひょうごユニバーサル社会づくり推進大会・第15回福祉のまちづくりセミナー》
1 日 時  平成19年7月26日(木) 14時〜16時30分
2 場 所  兵庫県公館 大会議室
3 定 員  200名程度(事前申込受付・当日参加も可) 
4 参加費  無料
5 プログラム 
第1部 平成19年度ひょうごユニバーサル社会づくり推進大会(14:00〜15:05)
(1)ユニバーサル社会づくりひょうご推進大会総会(14:00〜14:20)
(2)平成19年度ひょうごユニバーサル社会づくり賞贈呈式(14:20〜15:05)
受賞者の活動紹介

第2部 第15回福祉のまちづくりセミナー(主催:県立福祉のまちづくり工学研究所)
記念講演 「なぜ日本にユニバーサルデザインが必要か?」(15:10〜16:30)
講  師  関根 千佳(せきね ちか)氏
潟ーディット(情報のユニバーサルデザイン研究所)代表取締役社長

【受付及び問合先】
〒650−8567 神戸市中央区下山手通5−10−1
兵庫県健康生活部生活企画局ユニバーサル課(普及推進係)
電話 078−362−4379
FAX 078−362−4261
E-mail universal@pref.hyogo.jp/

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