株式会社カンバスがCMに字幕をつけて公開する「CM字幕サイト」を立ち上げました。 ― あわせてプロップの映像コンテンツを字幕化してご紹介します!

2008年6月5日

ナミねぇです! これまでにもたびたびお知らせしている通り、プロップ・ステーションでは字幕放送の普及に向けた取り組みを産官政学民を巻き込んで進めています。弱者対策という福祉的な発想にとらわれない、すべての人の利便性というユニバーサル社会実現へむけてのひとつの重要なツールとして、字幕放送を普及させることを目指しています。そしてナミねぇはこれまで総務省情報通信審議会委員としても、機会があるごとに発言を続けて来ました。

その総務省が推進する地デジ(地上デジタル放送)の普及で、字幕放送に親しんでいる方も多くなってきたと思います。でもまだまだ、誰もがその利便性を享受できているとは言い難い状況ではないでしょうか。たとえばCM。日本のテレビコマーシャルには字幕がありません。裏返せば、そこに大きなビジネスチャンスが眠っていると考えられませんか。字幕を付けることで、新しいユーザーを掘り起こすことができる。これは重要なビジネス戦略であり、そのための費用は先行投資であって、余分なコストではないはずです。

そんななか、株式会社カンバスではCMに字幕をつけて公開する「CM字幕サイト」を立ち上げました。

株式会社カンバスのCMに字幕をつけて公開する「CM字幕サイト」

字幕制作のプロ集団でもある同社は、映像と字幕の制作に関する分野で、数多くの実績を持っており、プロップと協同で字幕放送普及というミッションに取り組んでいます。このたびその一環としてプロップの映像コンテンツに字幕を付けてみなさんにご紹介することとなりました。

第一弾では一昨年に開催された「チャレンジド・ジャパン・フォーラム(CJF)2006国際会議 in 東京」のムービークリップに字幕を付けて公開いたします。字幕の利便性をたくさんの方に知ってもらうと同時に、ビジネスチャンスとしての字幕のあり方について考える一助にもなればと願っています。どうぞご覧ください!

by ナミねぇ

 

「チャレンジド・ジャパン・フォーラム(CJF)2006国際会議 in 東京」 字幕付きムービークリップ

1.ナミねぇによる主催者ごあいさつ

2.小泉純一郎 内閣総理大臣ビデオメッセージ

3.ゲスト出席者によるユニバーサル宣言に引き続き、閣僚が語るユニバーサル社会

4.弁護士 大平光代さん ビデオメッセージ

5.絵本作家 くぼりえさん 挨拶−インターネット中継

6.上育堂代表 川本浩之さん 講演「ベッドの上で起業する」

7.絵本作家 くぼりえさん イオン化粧品(株)社長 河端進さん 対談「出会い・支え合い」

8.そして神戸「大震災から11年」 “世界一ユニバーサルな街KOBEをめざして”

9.Webアクセシビリティを推進する国民運動 アックゼロヨン・アワードWeb募集と表彰について

 

を立ち上げました。 (株式会社カンバスの広報文より)

カンバス独自のWeb用映像再生プレーヤー「JIDEL(字出る)」を使用し、CMに字幕をつけて見ることができます。しかも字幕は多言語ですので見たい字幕を選択して見る事が出来ます。

「CM字幕サイト」を始めたのは、テレビCMの字幕実現にはまだハードルが高いことと、多くの会社がホームページ上でCMを流している事実を知ったからです。実際に字幕の付いたCMを見てもらえれば、必ずその必要性や意義を分かってもらえ、TVでの実現が早まると考えました。

★CMに字幕をつけると以下のような効果があります!
  1.webでは音声無しで見るケースが多いので字幕があると便利
  2.テレビのCMには字幕がないので、字幕が必要な人に商品をアピールできる
  3.高齢者や難聴者にとっても便利
    (英語字幕があれば、日本在住の外国人の方にも!)
  4.企業のイメージがアップする(CSR活動の一環に)

皆さまに楽しんでいただけるようなサイト作りをしていきたいと思います。

「CM字幕サイト」

株式会社カンバス

 

字幕放送関連リンク

特集 地上デジタル放送と字幕とCMと 「ビジネスチャンスを逃しているCM 聴覚障害者およそ1,971万人にCMが届いていない」 (NEW MEDIA 2008年5月号より)

特集 地上デジタル放送と字幕とCMと 「地デジ時代の広告」 (NEW MEDIA 2008年5月号より)

字幕放送はビジネスチャンスになる!!

「ほとんど」から「すべて」へ発想の大転換 (NEW MEDIA 2008年1月号より)

“For”the Challengedではなく,“By”the Challengedへ発想の転換
(NEW MEDIA 2007年10月号より)

ナミねぇが委員を務める総務省情報通信審議会が、地上デジタル放送に関する答申をまとめ、7月2日総務大臣へ提出しました

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