日本経済新聞ネット版 2016年4月22日より転載

財制審、女性限定の公聴会 10年ぶり開催

 財務省は22日、財政制度等審議会財政制度分科会(財務相の諮問機関)の女性向け公聴会を開いた。女性限定の公聴会は10年ぶりだ。財政問題のほか、医療や子育てなど社会保障を中心に麻生太郎財務相と分科会の6人の女性委員らが意見を交わした。政府が女性活躍を推進するなか、女性の意見をくみ取り財政運営などに生かす。

 公聴会では企業や大学などで活躍する女性委員が日本の財政などについて説明した。麻生氏は冒頭のあいさつで「(国の財政運営には)皆さんが納めている税金に関心を持ってもらうのが大事だ」と述べた。

 公聴会は18歳以上の女性限定で開催。学生や働く女性が参加しやすいように開始時刻を午後6時に設定した。参加費は無料で、約500人の定員に対して600人以上の応募があったという。

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