産経ニュース 2016年4月22日より転載

財政審が10年ぶりに女性公聴会 保育園不足に不満の声

 財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は22日、参加者を女性に限定した公聴会を10年ぶりに東京都内で開いた。会場からは保育園不足への不満の声が相次いだ。5月にまとめる意見書に反映させる。

 高校生から社会人、高齢者まで、幅広い年代の405人が参加。財政審からは、社会福祉法人理事長の竹中ナミ氏ら6人の女性委員が参加した。

 子どもが保育園に入れない怒りを「保育園落ちた日本死ね」と書き込んだ匿名ブログが社会問題となったことに関連し、会場からは「女性の就業が困難なことや国会議員の偏見が露呈した」といった意見が出た。

 高校生も発言し、「保育園施設も整っていないし、保育士の給料も低い」と現状に疑問を呈した。

 麻生太郎財務相は公聴会後の記者会見で「女性の目線でいろいろな話を聞けてよい機会だった」と感想を述べた。

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