京都新聞(滋賀版) 2013年12月2日より転載

障害者の就労 課題探る

甲賀でつどい

環境整備を指摘


障害者の就労や自立支援について講演する竹中ナミさん(甲賀市水口町北内貴・サントピア水口)

障害者の就労を考える「甲賀地域の障がい者福祉を考えるつどい」が1日、甲賀市水口町北内貴のサントピア水口で開かれた。

市や市社会福祉協議会などでつくる甲賀地域障害児・者サービス調整会議の主催。16回目の今年は、来年の糸賀一雄生誕100年の記念も兼ねて開いた。

集いでは、インターネットを活用した障害者の就労、自立支援に取り組んでいる社会福祉法人「プロップ・ステーション」(神戸市)理事長の竹中ナミさん(65)が講演した。

竹中さんは、障害者の働く場を奪っているのは障害そのものではなく、通勤や介護などの環境が整備されていない点にある、と強調。手が動かなくても足で器用にパソコンを操る障害者がいる一方、自身はパソコンが不得手であることに触れ、「苦手なことを指摘し合うのはやめよう。できることを伸ばし、つなぎ合わせる方法を考えよう」と話した。参加者は講演会の後、障害者の就労の現状と課題などについて意見を交わした。

(田代真也)

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