東京新聞 2012年12月19日より転載
障害者の菓子講習会修了式
洋菓子職人として自立めざそう
受講生ら力作披露
「スウィーツ・コンソーシアム」修了式で力作のスイーツを披露する受講生たち=仙台市で
菓子職人として自立をめざす障害者を対象に、六月から約半年間行われた講習会「神戸スウィーツ・コンソーシアム」の修了式が、仙台市内であった。
二〇〇八年にスタートし各地で開かれている講習会は、社会福祉法人「プロップ・ステーション」 (神戸市、竹中ナミ理事長)と日清製粉が主催。今回は東京のほか、東日本大震災の被災地を支援しようと仙台を会場の一つにした。二会場をインターネット中継で結び、六回開催された。
修了式には両会場の受講生が参加。竹中理事長は「チャレンジド」と呼んでいる受講生たちを「被災地からおいしいお菓子を届ける使者として頑張ってほしい」とたたえた。
受講生の中から、最優秀賞に自立支援センター「加美パルコ」(宮城県)を選んだ。講師の八木淳司さんは「激励の意味を込めて選んだ」と述べ、さらなる精進を期待した。会場では受講生たちが力作のスイーツを披露し合っていた。
(藤浪繁雄)