朝日新聞 2011年6月26日より転載

菓子職人目指す障害者を支援

神戸でスクール開講


講師からの説明を聞く講習生たち =神戸市東灘区

 菓子職人を目指す障害者を支援するパティシエ養成スクールが25日、神戸市東灘区の日清製粉東灘工場で開かれた。7人の参加者がプロの菓子職人から11月まで月1回ずつ菓子やパンの作り方を学ぶ。

 スクールは「神戸スウィーツ・コンソーシアム」(主催・社会福祉法人プロップ・ステーション、日清製粉)と題し、2008年から毎年開かれている。菓子作りの技術に加えて経営ノウハウも学び、障害者の自立を目指す。

 昨年までに延べ約40人が受講し、今年は神戸の他に愛知と岡山でも会場を用意した。この日は2種類の焼き菓子を作った。

 洋菓子会社モロゾフの技術顧問で、毎回講師を務める八木淳司さん(59)は「回を重ねる度に生徒たちの目の色が変わってきました」と話す。プロップ・ステーションの理事長竹中ナミさん(62)は「プロから学んだことが自信につながるのでは」と期待している。

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