フード・ウイークリー 2010年5月24日より転載

今年も東京で開講

神戸スウィーツ・コンソーシアム
チャレンジドの菓子職人育成へ

開校式の写真

 菓子職人を目指すチャレンジド(障がいを持つ人)を支援するプロジェクト「神戸スウィーツ・コンソーシアム」が今年も東京で開講される。その開講式と第1回講習会が5月15日、日清製粉小網町加工技術センターで行われた。

 社会福祉法人プロップ・ステーション(竹中ナミ理事長)が中心となって昨年発足した神戸スウィーツ・コンソーシアムには、協力企業代表として主催者に加わる日清製粉を始め、モロゾフ、三井製糖、丸紅、オリエンタル酵母、ADEKA、日東商会などが協力。農林水産省、厚生労働省、総務省、兵庫県、神戸市など、行政サイドのバックアップも手厚い。

 講習会の講師には前回までと同様にモロゾフ八木淳司氏、ノリエット永井紀之氏ら4人の有名パティシエに加え、女性パティシエの草分け的存在の近藤冬子氏(ラ・シュエット)、神戸を代表するショコラティエの白岩忠志氏(ラ・ピエール・ブランシュ)の2人が新たに加わった。

 このプロジェクトはチャレンジドの就労促進や雇用創出を目指すプロップ・ステーションが洋菓子発祥の地と言われる神戸から、チャレンジドの菓子職人を育てようとする日本初の試み。今回は総務省の協力を得て講習の模様をネット配信するブロードバンド・オープンモデルの実証実験が行われる。全国の施設や作業所で働くチャレンジドらは、会場に足を運ばなくても学べる環境が構築される。今回の講習会は同日を皮切りに毎月1回、計7回行われ、11月下旬か12月上旬に修了式と成果発表会が開催される。

 開講式=写真=では主催者の竹中ナミ氏や同氏とも親交の厚い原口一博総務大臣が来賓としてかけつけ、プロジェクトへの期待と熱い思いを語った。

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