New Media 2010年2月号より転載

神戸スウィーツコンソーシアム in TOKYO 修了式・成果発表会

「ホンマもんのパティシエになりたい!」

最優秀賞に菊地由香さん
「うれしいです」

記念写真の写真
高円宮紀久子様と受講生、講師たちの「修了式・成果発表会」記念写真

神戸スウィーツ・コンソーシアム(KSC)は社会福祉法人プロップ・ステーションと日清製粉株式会社が共催し、日本で活躍する超一流のパティシエたちの協力を得て、2008年6月に発足以来「スウィーツの世界で活躍するチャレンジドを生みだそう!」を目指して活動するプロジェクト。11月30日、高円宮紀久子様をお迎えして「修了式・成果発表会」を開催された。
(写真提供:KSC)

菊地由香さんの写真
最優秀賞の菊地由香さん

 修了式・成果発表会に臨席された高円宮紀久子様は、「私も料理をしますし、スウィーツやパンも作ります。心を込めて作ったものを『おいしい』と言って食べてもらえたとき、本当にうれしいと思う瞬間です。チャレンジドと私たちはともに得手不得手があります。得意なことを伸ばし、不得手なものは互いに補い合いながら手を携え、誇りを持って働ける社会にしていくが大事な時代です」と、受講生を励まされました。

 この日、会場には半年間にわたる講習を終えた8名の受講生たちが学んだ成果を作業所ごとに並べ、参加した関係者約150名に振る舞った。日頃ビジネスで厳しい戦いに明け暮れるオジさんたちも、このときばかりは「おいしいね」の笑顔。そして、受講したチャレンジドたちがネクタイ姿のオジさんたちへ懸命に説明する様子は、これも成果発表会のもう一つの「成果」ではないだろうか。

 指導したオーストリア国家公認マイスターでモロゾフ・テクニカルディレクターの八木淳司さん、フランス菓子店「ノリエット」の永井紀之シェフ、神戸「ブーランジェリー・コム・シノワ」の西川功晃シェフ、ウィーン菓子店「コンディトライ ノイエス」の野澤孝彦シェフという夢の顔合わせの講師陣が、「本当に皆さんの努力が伝わるスウィーツで、甲乙付けがたかった」と受講生の成長ぶりに喜びながら、最優秀賞を菊地由香さんに表彰した。パンが得意で、たくさんのアイデアあふれる作品が講師陣に好印象を与えたという。

 受賞した菊地さんは「うれしい」と一言。そこには、ホンマもんのパティシエになりたい、という受講生全員の思いと、受講を終えたちょっぴり自信が伝わる笑顔があった。

(レポート:吉井勇・本誌編集長)

佐々木明久取締役社長の写真
「受講生全員が途中で止めることなく受講したことに敬意を表します。今度は伝える立場で係わっていただき、さらに一人でも多くのプロとして活躍できるパティシエを目指して研鑚を重ねていただきたい」とあいさつする共催者の日清製粉の佐々木明久取締役社長


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