食品産業新聞 12月15日より転載

神戸スウィーツ・コンソーシアム修了式と成果発表

日清製粉らが協力

パティシエを目指す障害者を支援

高橋所長と根本光さんの写真

7日、兵庫県神戸市の「プロイソドリーブ」で、神戸スウィーツ・コンソーシアム(以下KSC)「チャレンジド・プログラムvol.1」の修了式と成果発表会が行われた。同プロジェクトは、パティシエを目指す障害者を支援するプロジェクトで、モロゾフの八木淳司マイスターやフーランジェリー・コム・シノワの西川功晃シェフを講師に招き、6月28日から合計4回の講習会を開催、12月に修了した。社会福祉法人プロップ・ステーション(竹中ナミ理事長)が中心となり、日清製粉や日東商会が協力・支援した。第1回目となる今回は8人の受講生が修了証書を受け取り、プログラムで学んだ成果を発表、会場では受講生が作ったお菓子の試食などが行われた=写真。

プロップ・ステーションの竹中理事長は「障害があってもその人のできることを引き出していくのが本当の福祉ではないかと思う。KSCには修了式の後に2つの方向がある。一つは修了生がパティシエとして技術を生かし、稼いでいくこと、もう一つは神戸だけなく全国各地で開催すること。全国でチャレンジド(障害者に対する新しい呼称)の皆さんが活況していけるようにしたい」とあいさつした。

日清製粉営業本部花房宏昌副本部長は「受講生は1人も欠けることなく、1日も休まず熱心に受講された。夢を実現するために努力することの大切さが分かった。今後に生かしていってほしい。KSCは来年、東京で開催される。1人でも多くのチャレンジドがプロとして働けるようになってほしい」とあいさつした。

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