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SOHOコンピューティング 2003年10月号より転載 |
プロップ・ステーション便り ナミねえの道 | ||
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第16回―― 「デジタル地図バーチャルファクトリ」開始 |
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NTTネオメイトより受注 通勤困難なチャレンジドが エリアフリーで遠隔就労 |
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NTT西日本のグループ会社であるNTTネオメイトが、デジタル地図の製造・メンテナンス業務のためにITネットワークを駆使して、国内初のチャレンジドによるオンラインでのテレワーク形態を採用した。その「デジタル地図バーチャルファクトリ」のオープニングセレモニーが、去る7月22日、プロップ・ステーション(神戸)と熊本会場とを結んだ二元中継で開催された。「バーチャルファクトリ(仮想工場)」は、熊本市のデジタル地図センタと神戸市及び熊本市のデジタル地図工房で構成され、そのクリエータとして白羽の矢が立ったのが熊本県が推進するチャレンジド・テレワークプロジェクト(※1)とプロップ・ステーションのチャレンジドたち。 ユニバーサル社会に向けて ――プロジェクトの経緯について。 ナミねぇ●介護の必要な人は、一人で働くことが難しい存在です。彼らが多数集まって、システムを組んで仕事をするのですから、役割分担などコーディネイトがしっかりしていないとバラバラになってしまう。その意味でプロップのような存在の役割が重要になると思います。プロップだけでなく中核を担う存在としては、授産施設や小規模作業所が考えられます。大事なことは技術論ではなく、施設の設置者や授産施設で働く人たちの意識が変われば、介護を受けながら仕事ができるSOHOの基地にすることも可能でしょう。モノづくり中心だった作業所も、最近ではPCを使うところも増えていますので、エリアフリーでチャレンジドが働けるようになればいいですね。 ● セレモニーでは西日本電信電話株式会社の上野至大社長が主催者代表として挨拶し、レゾナントコミュニケーションネットワーク(※2)のモデルとして、新たな就労形態の広がりへの展望が述べられた。その後、バーチャルファクトリの運用開始の合図で、関係者らによってスイッチが押され、熊本会場と神戸会場で実際の作業がスタートした。 ※ 1 チャレンジド・テレワーク・プロジェクト 熊本県が取り組んでいるチャレンジドの在宅就労推進のための実証実験プロジェクト。
個性さえ生かすITの威力 車椅子の場合、障害が下半身だけなのか全身性なのかは一見してもわからないことがある。要は人のサポートが必要か否かが、大きな差であるとナミねぇは言う。
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構成/木戸隆文 撮影/有本真紀・佐々木啓太 |
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●月刊サイビズ ソーホー・コンピューティングの公式サイト http://www.soho-web.jp/ ●出版社 株式会社サイビズ |
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