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致知出版社 致知 2003年10月号より転載

     
  書籍紹介 元気のでる2冊!  
 
ラッキーウーマン
●竹中ナミ
 
 

 

 「一日でいいから、この子の後に死にたい。」

 重度の脳障害の娘を授かった著者は、施設で出会う保護者たちの言葉に愕然とする。親が子より後に死にたいなんて、不条理やん。そんな社会の仕組みならぶっ壊したれ!!

 そうして仲間たちと障害を持つ人々への就労を支援しはじめる。世の中には手のない人、足のないひと、若者、老人、いろいろな人が、「誰もがいきいきと働ける社会」を目指し、著者は官公庁から米国のペンタゴンまで東奔西走。

 本書では、国会へ提出するための「ユニバーサル基本法案」を、明るくさわやかにえがく。

 中卒、震災、離婚・・・・・。著者の激動の半生を綴った本書から、新しい日本の福祉の息吹をかじることができる。
 (飛鳥新社 1,300円)