朝日新聞 2003年7月22日より転載

     
  障害者ら在宅勤務OK  
 
地図の「仮想工場」開設
 
 
NTT子会社
 
 

 


 NTT西日本の子会社で電子地図を作っているNTTネオメイト(本社・大阪市)が22日、障害者ら通勤が難しい人たちが在宅で働ける「デジタル地図バーチャルファクトリ(仮想工場)」を開設した。同社の施設「デジタル地図センタ」(熊本市)とパソコン端末をブロードバンド(高速・大容量通信)で結ぶことにより、遠くからでも電子地図の作製に携わることができる。

 障害者の就労支援に取り組む熊本県と社会福祉法人「プロップ・ステーション」(神戸市東灘区、竹中ナミ理事長)のあっせんを受けた障害者約20人が、自宅などで地理情報の電子化に従事する。

 この日はプロップ・ステーションで開設記念のセレモニーがあり、熊本市の地図センタや在宅者の作業風景を大型画面で中継、井戸敏三・兵庫県知事らが見学した。

 作った電子地図は自治体などに納入し、都市計画や防災に利用される。 障害者だけでなく、介護の必要な家族がいる主婦らも働けるようにしていく意向だ。

オープニングセレモニーの写真
開設記念のセレモニーで、運用開始のスイッチが押された=22日午前11時29分、神戸市東灘区で