[up] [next] [previous]
  

夕刊フジ 2003年5月7日より転載

     
  『ラッキーウーマン』  
 
福祉に邁進の女性奮闘記
 
 

 

『ラッキーウーマン』
竹中ナミ著(飛鳥新社・1300円+税)

 福祉業界の風雲児が、波乱万丈な半生とチャレンジド(障害者)の就労支援組織『プロップ・ステーション』創設から『ユニバーサル社会基本法案』を作るまでの社会活動をつづった。

 24歳のときに重症心身障害児の長女を出産したことから、療育のかたわら、障害児医療や福祉、教育を独学で学んだ。「私が死んでも娘が安心して生きられる福祉」「チャレンジドを納税者にできる日本」の実現に向け単身役所に乗り込み、ペンタゴンにも出かける。降りかかる受難や問題を、持ち前の明るさと度胸で次々と突破する様子は、読者に元気と勇気を与える。