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産経新聞 2002年8月23日より転載

     
  行動する知事が原動力  
 
 
  from  


 「チャレンジド(障害を持つ人)を納税者にできる日本」は、霞ヶ関や永田町だけでなく、全国各地の自治体が「行動」を起こさなければ実現できません。そこで、わがプロップ・ステーションは「チャレンジド・ジャパン・フォーラム(CJF)」という催しを、毎年開催しています。
 このフォーラムは、開催地の自治体とプロップが共同で事務局をつくり、「ITを活用して社会参画と就業を具体的に進めているチャレンジド自身」と「プロップを支援下さる産官政学 & メディアの幅広い分野の方々」のボランタリーの出演によって開かれます。
 今年は8月27、28の両日、岩手県盛岡市で8回目を開催します。CJFの特徴は、プロップのミッションに共感する知事さんに「わが自治体で開催しよう!」と声を上げていただき、職員の皆さんや地元NPO、そしてプロップと一緒に「今年の企画」を考えるところから始まる点です。
 そして、他の自治体の首長さんにも呼びかけ、フォーラムの最後に必ず「知事セッション」を行います。CJFを開催した自治体、知事セッションに出席された知事の皆さんは、フォーラムで語り合ったことを地元でどのように生かして「チャレンジドを納税者にできるわが自治体」を生み出すか、そのヒントを交換する、というわけです。
 すでにCJFを開催、あるいは出演参加された9つの自治体が「ITを活用したチャレンジドの就業促進のための政策」の立案を開始しました。宮城、三重、高知、兵庫、大阪、熊本、千葉、和歌山、そして今年の主催県である岩手です。
 私たちは冗談まじりに「プロップ知事グループ」などと呼ばせていただいていますが、こうした「行動する知事」さんの動きが、間違いなく「地域から日本を変える」原動力になると、ナミねぇは思っています。CJFの詳細はhttp://www.prop.or.jpを見てね。

竹中ナミ
(たけなか・なみ=プロップ・ステーション理事長)

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