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福祉新聞 2002年2月25日より転載

     
  ユニバーサル社会の
形成促進プロジェクトチーム
 
 
 
  衆議院21議員で発会式
与党女性議員政策提言協
 
     


プロジェクトチーム発足の意気込みを語る野田聖子座長(中央)
 与党女性議員政策提言協議会(会長=森山真弓法相)は18日、「ユニバーサル社会の形成促進プロジェクト・チーム」(座長=野田聖子元郵政相)の発表式を衆議院議員会館で開いた。

 同チームは自民・公明・保守の与党議員21人からなる。今まで国内では保護の対象としか捉えられなかった障害者をチャレンジド(challenged=神から挑戦するという使命を与えられた人、障害者より前向きな表現)と捉え直し、彼らの能力を生かせる社会を実現することを趣旨として発足した。

 開会にあったって浜四津敏子副座長・参院議員は「障害者を保護から自立支援の対象に変えていきたい」とあいさつし、野田座長も「チャレンジドという言葉は障害者だけでなく、広い意味で捉えて社会的弱者にも通じるキーワード。その彼らも参加できるような、豊かで共に生きる社会を目指したい」とチーム発足にかける抱負を語った。

 続いてITを活用して障害者に就労支援を行っている(福)プロップ・ステーション竹中ナミ理事長が講演した。現在もプロのグラフィック・デザイナーやプログラマーとして活躍する障害者たちの活動を紹介し、「刺激的な表現ではあるが」と前置きした上で、「チャレンジドも納税者になれるような、社会を構成する一員であるという誇りを持てる日本にしていきたい」と熱く語った。

 また、自らも障害を持ちながら活動を続ける貝谷嘉洋・(N)日本バリアフリー協会代表はADA(障害を持つアメリカ人法)について説明し、損害補償や権利回復などの罰則規定をもつADA精神を持つべきだと語った。

 終了後の記者会見で浜四津副座長は「教育と雇用などの連携も視野に入れたい。現行の障害者基本法とバッティングしないような議員立法も考えているので関係省庁の協力をお願いしたい」と語り、野田座長は「チームに期限はない。これから現行法などの実態がどうなっているのか精査して会を進めたい」と今度の方針を語った。

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