毎日新聞 2001年11月2日 より転載

IT利用で障害者自立を

磯部でチャレンジド・ジャパン・フォーラム 坂口厚労相もネットで参加

写真:竹中ナミ理事長
ITで誇りある自立を訴える竹中ナミさん=チャレンジド・ジャパン・フォーラムで

IT(情報技術)を利用して、障害者の自立と社会参加を目指す「第7回チャレンジド・ジャパン・フォーラム(CJF)2001 国際会議inみえ」が1日、磯部町のホテル志摩スペイン村で開幕した。社会福祉法人、プロップ・ステーション(竹中ナミ理事長)が、民・産・学・官の協力を得て、96年から始めた。

フォーラムには約350人が参加。オープニングでは北川正恭知事が、「健常者も障害者も、生きていて良かった、という社会に変えていかなければならない。全国にプレゼンテーションできれば意

義ある大会になる」と、歓迎のあいさつ。竹中理事長、ダーナ・アン・ウェルトン駐名古屋米国領事が記念講演した。この後、坂口力厚生労働相もネットで参加、「チャレンジド(障害者)を納税者にできる日本″に向けた政・官の決意」をテーマにパネルディスカッションした。

2日もチャレンジドの決意として、アーティストの報告やマイクロソフト社で働く全盲の技術者、在宅で働く難病者、起業家など国内外のゲストによる具体的な提案などもある。また、大阪・太田房江、熊本・潮谷義子、千葉・堂本暁子の女性知事を交えたパネルディスカッション「21世紀、日本は地域から変わる」も開かれる。

【林 幹洋】

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