和歌山新報 2001年3月22日より転載

ボランティアで活発に意見

本紙主催シンポジウムに250人


ボランティアについて活発に議論を交わす出席者たち
(20日、和歌山市の和歌山ビッグ愛で)

和歌山新報主催のシンポジウム「育もう国際ボランティアの心」が20日、和歌山市手平の「和歌山ビッグ愛」で行われ」250人の参加者が講演やシンポジウムに聴き入った。

基調講演ではNPO組織「構想日本」の代表で慶応大学教授の加藤秀樹さん、社会福祉法人「プロップ・ステーション」理事長の竹中ナミさん、FMわいわいチーフプロデューサーの日々野純一さん、熊野森林文化国際交流会事務局長の松本佳子さんがそれぞれの活動を報告。

加藤さんは大蔵省を退官後、政策・法律などを立案する「構想日本」を設立した経緯などを紹介。竹中さんは脳障害を持つ長女を通して障害者の人たちの自立と社会参加を目指している取り組みを紹介。また、日々野さんは阪神大震災の折り、ミニFM局を開局した体験を、松本さんは熊野森林文化国際交流会として、海外から森林づくりの研修生を招き、自らも何度かネパールに赴いたことなどを語った。

この後、慶応大学の学生9人がベトナムでの枯葉剤の被害実体をビデオを使って報告。「ベトナムの人たちは今の環境を受け入れて、本当に明るかった」「生きる力を見たように思う」などと体験談を語った。

第二部では加藤さん、日々野さん、竹中さん、松本さんが、ボランティアについての見解などを語った。日々野さんは「市民としてどう生きていくのか。自分のポジションでできることは何かということではないか」と指摘。加藤さんは「情けは人のためならずということわざがあるが、ボランティアは結果的に自分に帰ってくるものではないだろうか」などと述べた。

(本紙29日付で特集面で詳しく紹介します)

御礼
本紙主催のシンポジウム「育もう国際ボランティア」は、多くの方々に参加いただき盛会に終わらせていただきました。開催にあたり、ご協力いただきました関係者の皆様に御礼申し上げます。

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