月刊CYBiZ SOHOコンピューティング 2000年12月号(2000年11月13日発売)より転載

【 Special Message】(5)

チャレンジドや高齢者が 誇りを持って働ける環境を


竹中ナミさん
社会福祉法人
プロップ・ステーション理事長

プロップ・ステーションの
URLは、http://www.prop.or.jp/

プロップ・ステーションは、コンピュータと情報通信を活用してチャレンジド(障害者)の自立と社会参加、とくに就労の促進を目指して活動しています。IT(情報技術)の進展がもたらしたここ数年の環境の変化には驚かされます。

まずチャレンジドの側。インターネットの普及で時間、距離を超えて、どこにいる人とでもコミュニケーションがとれるようになりました。パソコンも安くなり、年金受給者もその範囲内で機器を揃えられるようになりました。その結果、従来からの「支えられる存在」という意識から脱却し、自らのお金でパソコンを勉強、社会人として力を持つことが大切だと思うようになったのです。一方、社会の側でも意識の変化、高まりが見られます。これまではチャレンジドは分けて保護するもの、手を差しのべるものと考えてきましたが、彼らも力を持っているのだ、何ができるか見ていこうという方向が出てきました。

これまでプロップから巣立って活躍している人は50人。活動は着実に広がっています。障害の重さ、軽さ、所属する組織や地域に関係なくネットワークを組み、チャレンジドや高齢者が誇りを持って働ける環境づくりを全国に広げていきたいと思います。

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