三重タイムズ 2000年(平成12年)2月18日(金曜日) より転載

障害者を納税者に

コンピューターで自立支援

コンピューターを駆使して“障害者を納税者に”をめざして、活発な活動を展開している、社会福祉法人プロップ・ステーション理事長の竹中ナミさんの後援会が九日、県勤労者福祉会館で開催され、関係者ら約百五十人が参加した。主催=三重県高度情報か推進協議会。

テーマは「情報化社会とチャレンジド」。竹中さんは「米国では、障害者ではなくチャレンジド(挑戦する人)という表現が一般的だ。人間には自分の課題に立ち向かう力が備わっている。チャレンジドの多くが、コンピューターを使って働きたいと希望していることを知った。重度のチャレンジドが勉強できる場を作ろうと、九十一年に任意団体としてスタートした。九十八年に社会福祉法人になった」

「コンピューターセミナーの卒業生が就労しているが、きちんと能力評価をした上で仕事をさせている。仕事のグレードは落とせないし、甘えは許されない。チャレンジドは“してもらう人”ではない」などと話した。

竹中さんは長女が重度心身障害者ということで、チャレンジドの社会参加と自立を目指して活動。そのバイタリティー溢れる行動力と人柄が多くの賛同者を生み、マイクロソフト社の成毛眞社長や住友電気工業の川上哲朗相談役、慶応義塾大の金子郁容教授、ジャーナリストの桜井よし子さんなどが支援者として名を連ねている。

プロップ・ステーションの主な事業は、医療や自立、就労相談、コンピューターセミナーの開催、在宅ワーク推進、機関誌や図書の発行などとなっている。

問い合わせは、神戸ネットワークセンター tel 078・845・2263。大阪オフィス tel 06・6881・0041。

ページの先頭へ戻る