読売新聞(夕刊) 2000年(平成12年)1月22日(土曜日) より転載

【ひと人抄】

障害者の就労 電脳で支援

国と自治体、NPO(非営利組織)が連携して初めて実施する「コンピュータネットワークを活用したチャレンジド(障害者)の雇用創出事業」が今月からスタート。19日からは大阪府立の全養護学校をネットワークでつなぐ作業が始まった。そのコーディネーターを務めるのが、コンピューターとインターネットを活用して障害者と高齢者の自立と就労を支援するNPO、社会福祉法人プロップ・ステーション理事長の竹中ナミさん(51)。

長女が重度心身障害児だったのがきっかけで福祉と教育に関心を持ち、9年前から本格的な活動を開始。

「障害者にとってコンピューターは最大の武器。今回の事業でも、うちのセミナーで実力を磨いた全国の“チャレンジド技術者”約50人が在宅での支援も含め様々な形で参加し、養護学校の子どもたちにコンピューターを教えます。重度の障害者でもこんな形で立派に社会に役に立てることを知ってもらえれば」と話す。

6月までの半年コースの大阪セミナー受講生を募集中だ。電話06-6881-0041へ。

ページの先頭へ戻る