日本経済新聞 1997年7月8日より転載

視覚障害者向け開発へ

ウィンドウズに音声案内機能

マイクロソフトは日本でも視覚障害者向けの「ウィンドウズ」の開発を始める。ウィンドウズに日本語による音声案内機能を付加し、パソコン操作を手助けする。視覚障害者向けの応用ソフトはあるが、基本ソフト(OS)自体を改良してウィンドウズ対応ソフトを幅広く使える環境を整える。

8日に東京大学で開かれる「第3回チャレンジド・ジャパン・フォーラム」で成毛真・同社社長が開発計画を表明する。

OS開発で助言を得るため、淑徳大学4年に在籍している全盲の細田和也氏とすでにコンサルティング契約を交わしている。

8月までに、同社技術者と共同でメニュー画面などの問題点を洗い出す。日本での開発成果は米本社にも報告し、次々期ウィンドウズから標準搭載する計画だ。

米マイクロソフトは92年から障害者向けの改良研究に着手しているが、視覚障害面での研究は立ち遅れている。

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