朝日新聞 1995年10月31日より転載

インターネット その可能性 期待

大阪で新しい試みさまざま

人が集まる事でビジネスチャンス

コーヒーを飲みながら楽しんでもらおう、とインターネット・カフェも誕生した。大阪1号店「ギャラクシー・ネット」(中央区)は、1日のオープンから一カ月で会員を7百人に伸ばした。28日と29日に計5回開いた初心者講座は、定員オーバーになる人気だった。

1時間千円(女性8百円)で利用できる。会社帰りのサラリーマンらが絵や音入りの画面で構成したWWW(ワールド・ワイド・ウェップ)で、世界の企業や娯楽情報をあれこれ見て遊ぶ。中には「上司に言われて」数日間通いつめた人もいる。

11月からは、女性企業家スクールも開講。海外で洋服や雑貨の買いつけをしても販売ルートのない女性たちに、インターネットを使った事業のノウハウを伝授する。ほかに就職戦線を勝ち抜くための学生コースなども用意した。

「カフェはあくまでも呼び水。人が集まることで、そこから新たなアイデアやビジネスチャンスが生まれれば」。技術担当の植野敏昭さん(36)の本当の狙いはカフェの後にある。

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