朝日新聞 1993年3月7日より転載

尼崎の曽我部教諭 定藤・大阪府大教授

障害乗り越えシンポ

きょう大阪で対談

重度障害を乗り越えて2月に復職した尼崎市立中学校教諭の曽我部数子さん(49)と、車いすで教鞭(きょうべん)を取る定藤丈弘・大阪府立大教授(50)が対談するシンポジウム「今、アクティブに!ノーマライゼーションへの道」(朝日新聞大阪厚生文化事業団後援)が7日、大阪市西区土佐堀一丁目の大阪YMCA国際文化センター催される。

互いの経験や復職への経過


曽我部教子さん


定藤丈弘教授

曽我部さんは3年半前、旅行中に乗った熱気球の事故で首から下がまひ状態になった。しかし、一日5時間以内の就労▽介護者の同伴──の条件付きで「復職は可能」とする医師の診断書を添えて復職願を市教委に提出。今は教壇復帰を目指して研修に取り組んでいる。定藤教授は16年前に交通事故で首の骨を損傷し、車いす生活になった。

シンポジウムは、障害者の雇用促進を支援する市民団体「プロップ・ステーション」(本部・大阪市北区、竹中ナミ代表)が企画。第一部で、二人が互いの経験などを対談。第二部で、曽我部さんを支えてきた教師仲間たちも加わり、復職への経過などを話し合う。

午後1時半〜3時、同センター9階で。入場料500円。問い合わせはプロップ・ステーション(06-881-0041)へ。


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