今年の3月3日(耳の日)日テレは終日字幕放送。東芝は字幕CM再トライアル。時代は進む!!

2014年3月4日

月刊ニューメディア吉井編集長と、ユニバーサルデザインコンサルタントであり聴覚のチャレンジドでもある松森果林さんから、「耳の日」にちなむ嬉しいニュースが届いたので転載させていただきますね(^_^)/~

<by ナミねぇ>

以下、吉井さんのメールより

時代が、一歩一歩、確実に前進していることを感じられる「耳の日」でした!!!

3月3日、耳の日でした。

日本テレビのテレビ番組欄は「字」のマークで埋め尽くされています。

日テレは耳の日にちなんで、2011年の3月3日から番組の字幕をドンと増やし、5日には「耳の日特番 なんくるないさぁ〜今井絵理子が息子と歩んだ6年〜」でCMの字幕が複数のスポンサーで実施されました。

昨年の3月3日では終日、番組に字幕を付けて放送し、今年2014年も「字」マークで番組表を埋め尽くしたのです。

字幕CMでも、新たな動きです。東芝が再び動きました。

ユニバーサルデザインコンサルタントの松森果林さんがブログでこう書いています。

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松森果林UD劇場〜聞こえない世界に移住して〜 より。
 http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/20140303

「3月1日、東芝さんが字幕付きCMのトライアルをしてくれました!
すごーい!!!!

土曜夜6時からの『137億年の物語』という番組です。
複数社提供枠のなか、TOSHIBAさんのCMのみ字幕がつきました。
LED照明のCMですが、見ごたえのある2分間のドラマ!
CMって、ドラマでもあるんですねー!

今月一杯のトライアル?と聞いておりますが、
こんな良いCMは是非継続してほしいですね。

1日の時点では、プレスリリースはしていなかったようで、
でも、東芝さんのHPには字幕付きCM動画がアップされていました。

【字幕付CM】 LED照明「あなたとLEDの10年(字幕版)」
 http://www.toshiba-adscope.jp/?p=7951
字幕付CM】 「東芝のスマートコミュニティ ロスアラモス篇(字幕版)」
 http://www.toshiba-adscope.jp/?p=7955
【字幕付CM】 「東芝のスマートコミュニティ リヨン篇(字幕版)」
 http://www.toshiba-adscope.jp/?p=7959

2014-03-03耳の日は日テレで終日字幕放送!

やってますね!日テレさん!
今日3月3日、耳の日は、日本テレビで朝から晩までずっと字幕放送です!

朝5:50からの「ZIP!」
「スッキリ!」
「PON!」
それから「ヒルナンデス!」に
「ミヤネ屋」にも!!
普段字幕がつかない番組に字幕がつくのはワクワクしますね。

いつもは朝は見出しやテロップのみで
大まかに情報をつかみ、後で新聞を読んだり、
夕方の字幕つきニュースで詳細を知ります。
でも今日は朝から全て分かるー!!
気になるアカデミー賞の開幕直前の様子も分かるし
テリー伊藤さんのコメントも分かる!笑

「朝からニュースがわかる」って嬉しい!
そんなこと聞こえる人にとっては当たり前のことですが
聞こえない人にとっては画期的なことです。
よくよく考えてみれば、朝からニュースが分かるって
当たり前でなくてはならないことなんですけどね!

日テレさんは、昨年も同様に耳の日は終日字幕放送をしてくれました。
きっと、深夜から字幕入力者たちがスタンバイして
交代で頑張ってくれてるんだろうな。
そんな様子を想像すると、頭が下がります。

日テレさんありがとうございます(^^)

明日も明後日もやってほしいな。
他局もやってほしいな。

テレビをつければ全ての番組にもCMにも字幕がつく。
これが耳の日だけでなく、全ての放送局で当たり前になるといい。
あと何年かかるかしらー!笑

日テレさんへのお礼や感想、お願いはこちらからできますよ!
 http://www.ntv.co.jp/staff/goiken/form.html

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●松森果林さんのブログを読んでみると面白い。

聴覚障害の当事者としての率直な意見はもちろん、お叱りもあります。
 http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/

もう一つ、紹介します。

「CM字幕応援団」フェイスブック始めました!」です。
https://facebook.com/cmjimaku

これも字幕CMについての交流の場として小さな場ですが、ぜひFBへ足を運んで、いやチェックしてみてください。

■3月1日、京都大学の学術情報メディアセンターで100名を超える参加者が集まり、「聴覚障害者のための字幕付与技術」シンポジウムがありました。

当事者はもちろん、字幕制作に係わる個人や企業、放送局からも集まった100人で、満席でした。

主催をする京都大学の河原達也教授は、音声認識技術の研究と実用では第一人者で、7年もの開催を支えてこられた方です。

今回は要約筆記、大学での学びを保障するノートテイクのスキルをテーマとして発表がありました。

そうした能力をどう養成し、評価するかというレベル向上のための取り組みについて考えました。

また、聴覚障害者と健聴者の間でのコミュニケーションを支援するアプリ「こえとら」を開発する情報通信研究機構(NICT)ユニバーサルコミュニケーション研究所から、キーボードを使わず、各自のスマホやタブレットで使え、しかも合成音声で発話するという機能を備えています。

このプロジェクトの着眼のユニークさは、聴覚障害者の困りを解決する「こえとら」から、逆の立場、つまり聴覚障害者と接する健聴者の立場で困っている課題を解決しようというものです。

こんなプロセスです。

・健聴者が音声で用件などを質問する。「何かお困りですか」。
・障害のある方が、手書きなどで用件を伝える。「どこそこへいきたい」。
・健聴者は音声で答える。「そこの角を曲がって〜〜」。

ここで重要なことは、相手の目を見て話すことができるというコミュニケーションの大事なことができるということです。

あと、討論の時間でしたが、字幕CMについて聴障児を持つお母さんの発言にありましたし、京大1回生の女性からも出て来ました。

お母さんは「ろうの子供が番組の字幕を見ていたのが、CMについていることに驚いていました」という驚きを語っていました。CMの内容が分かることで、情報の幅が広がり、うれしいという内容でした。

京大女学生は「パナソニックのCMに字幕が付いていたのを見て、それまでパナソニックの商品には関心がなかったが、心境が変わりました。パナソニック製品を買ってもいいなという気持ちになっています」と、手話で話していました。

字幕CMが確実にメッセージを伝えていると感じた研究会でした。

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