作成日 1997年10月20日

特集

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毛利真さん

プロップ・ステーションのみなさんへ

マイクロソフト株式会社
代表取締役社長 成毛 真



なんて不思議なことがあるのでしょう。

 私が皆さんにメッセージを送るべくこの原稿を書いていた夏休みのある日、米国マイクロソフト会長ビル・ゲイツも同じことをしていたのです。それも数倍多くのことを、数倍魅力的な言葉で…。そして私の原稿を覆い尽くしてしまったのです。

 ビル・ゲイツが8月13日にインターネット上で全世界に向けて送ったメッセージをここにご紹介します。我々が本気になっていることをきっとご理解いただけると思います。

 あとはChallengeあるのみ。お互いに頑張りましょう!


ハンディキャップをもっている人の力となれば
万人の力となれる

米国マイクロソフト会長 ビル・ゲイツ

Bill Gates  私たちは日々いろいろなものから恩恵をうけて生きています。その中で私がとりわけ感謝しているものの1つは眼鏡です。

 ハンディキャップと言えるかどうかわかりませんが、私にも一生治らないであろうハンディキャップがあります。それは私の視力です。幸いなことに私のハンディキャップは軽度で、眼鏡さえあれば簡単に矯正することができます。

 もちろんこんな軽いハンディキャップを、多くの方々が背負っている重度のハンディキャップと同様に扱うつもりはありません。

 私がここで言いたいのは、私たちのこんな身近にある眼鏡は一種の「アクセシビリティ補助機器」だということです。眼鏡のおかげでたとえ視力が悪くても何でも見ることができます。同じように脚の不自由な人にとっての車椅子も、視覚障害がある人にとってのエレベーターのチャイムもやはり補助機器です。ハンディキャップを抱えている人が自分のまわりの世界により簡単にアクセスできるようにする道具が、アクセシビリティ補助機器なのです。

 一生治らないかもしれないなんらかのハンディキャップを抱えている人はきっとたくさんいると思います。色盲症や失読症を抱えている人、背中に痛みを感じている人、慢性病を患っている人、怪我に苦しんでいる人、手根管症候群のような反復ストレス障害に罹っている人など様々なケースが考えられます。加えて高年齢化に伴い障害を持つ人の数が増加している、という事実も指摘されています。

 こういったなか、私にはハンディキャップをもっている方々の介助を支援するのは当然のことのように思われるのです。もし眼鏡が発明されなかったら、私を含めた何百万人もの人達が、そして社会全体がどうなっていたか想像してみてください。

 眼鏡のようなアクセシビリティ補助機器が発明されると、それを利用する本人だけではなく周りの家族や友人、しいては社会全体が豊かになれるのです。一つの発明が直接的にも間接的にも社会を潤すことがあるのです。


 このようにハンディキャップを背負っている方々を支援する設備や規則が設けられた結果、予期せぬ人々にまでその恩恵が及ぶこともあるのです。

 エレベータがもうすぐ到着すると知らせるチャイムやライトは、視覚面、聴覚面または移動面に問題のある人がゆとりを持って待つことが出来るよう考慮して設置されたものです。今では誰もがこれらのアクセシビリティ補助機器をあって当然のものと受け止め、こういう機能がついていないエレベーターには不満を抱くことでしょう。

 アメリカでは多くの街角で見られますが、歩道から通りへ出るためのゆるやかな傾斜は、車椅子に乗った方々を考慮して設置されました。しかし、カートやベビーカーを押したり、自転車やスケートボードに乗ったりする人々にとっても、この傾斜はなくてはならぬものとなったのです。

 字幕つきのテレビ番組は、聴覚障害者の方々のために番組中の会話を文字にして表示しようと考案されたものです。それが現在では、寝ている人が近くにいても迷惑をかけずにテレビを観たり、エクササイズマシンで運動しながらマシンの音に邪魔されずニュースを観たりと、多くの人が字幕つきのテレビ番組を利用しています。

 反対に、社会全体に向けて発明されたものでもいくつかは、ハンディキャップを背負う人々にとっては比較にならないほど大きな価値を持っていることもあります。パソコンとインターネットもその一例で、多くの人達にとってすばらしいアクセシビリティ補助機器となっています。

 例えば言語障害を抱えた方々でも、インターネット上で、また他のコンピュータネットワーク上で誰とでも「チャット」を楽しめます。高齢者やあまり外出することができない方でもインターネットを通して社会参加ができます。友達や家族・親戚との交流も続けることもできるのです。弁護士はコンピューターの前に座りさえすれば、自分の法律事務所が作成した摘要書や供述書類をどれでも呼び出せます。事務所に走っていったり、書類の山をひっくり返したり、あちこちのファイルキャビネットを駆け巡る必要はないのです。自宅にいながらにして仕事をすることも可能なのです。

 インターネットや電子データベースは、移動するのに障害を持っている人や、単に時間がなくて困っている人が短時間にしかも簡単に膨大な量の情報にアクセスできることを可能にしました。
 ところが悲しい現状があることも否定できません。パソコンはすばらしいアクセシビリティ補助機器の一つなのですが、視覚障害を持つ方々にとって最近の動向は必ずしもいいことばかりではないのです。

 10年前は、コンピュータ画面のほとんどはただのテキスト画面であり、補助ソフトを使用して視覚障害者にこのテキストを「話す」(音声化する)ことは容易でした。これには、活字を読めない人に新しいレベルの自立を提供するという大きなな功績がありました。

 しかし、グラフィックを多用して晴眼者にたくさんの情報を提供している最近のパソコンやソフトウェアは、視力障害を持つ方々にとっては問題があることが明らかになっています。同じように、インターネットのWWWがグラフィック画面を多用して、晴眼者には魅力あるものになっていますが、そのコンテンツは視覚障害者には今よりももっとアクセスしづらくなってしまう恐れがあります。

 幸いにもこういう現状を打破するために、コンピュータのハード・ソフトの両面で、視覚障害などのハンディキャップを持っている人のために新製品が開発されています。

 アメリカではウィスコンシン大学マディソン校の Trace 研究開発センターなどの大学や非営利研究所で、草分け的な研究が行われています。国の基金がこれらの研究の黎明期に大きな役割を果たしましたが、今では民間企業も参加するようになりました。

 こういった努力により、オペレーティングシステムやアプリケーションソフトには拡張性が図られるようになりました。タスクを実行するのに様々な方法が選べるような融通性を持つインターフェイスを、コンピューターと人間の間に作ろうという広大な構想もあります。

 マウスを効率良く使えない人達には、現在ではマウスの替わりとなるものが用意されています。またサウンドを楽しむことが出来ない人のためには、オーディオと同じ役割を果たすビジュアルキューがあります。画面を見ることが出来ない人、もしくはみづらい人には、さらに拡張した情報伝達手段も用意されています。たとえば、明暗のコントラストを際立たせた設定や、グラフィックを多用した画面でも音声合成機を使って内容を描写し音声に読み替えるソフトなどです。

 マイクロソフト社は、字幕や音声による説明をホームページやアプリケーションソフトに簡単に追加できるようなテクノロジーを近々リリースする予定です。Encarta 98 米国版は、コンテンツのビデオやアニメーションに字幕を用意した初めてのマルチメディア百科事典です。Windows 98 は、障害を持つ人を考慮した様々な機能を備えることになります。その中には、画面を拡大したり、自分で簡単にマシンをカスタマイズする機能などが含まれます。

 IBM や Sun など他の大手企業でもより良いアクセシビリティ向上のための努力が払われています。そして、多くの中小企業が、音声合成機からキーボードの使用が難しい人々に対してのフットペダルに至るまであらゆる補助機器を提供するなど、すばらしい貢献をしています。

 これらの技術をすべての人が、どこででも、どんなソフトウェア製品にでも使用できるようにするには、コンピュータ業界はまだまだ長い道のりを歩まねばなりません。

 しかし、それは必ず実現するのです。そして、私はその日が近づいてくることをしっかりと見ることが出来ます。たとえ眼鏡をはずしても…。

 8/13/97 ビル・ゲイツ


原文:http://microsoft.com/billgates/columns/1997essay/essay970813.htm

Helping people with disabilities helps everybody(8/13/97)

By Bill Gates

I have lots of things to be thankful for, not the least of which areeyeglasses.

Like many people, I have a permanent disability. My eyesight isn't thegreatest. Fortunately, my disability is mild and easily overcome withprescription lenses.

I don't begin to equate my minor disability with the kinds of seriousdisabilities that many people encounter. I'm grateful that my eyesight isn'tworse. And I'm grateful I have glasses.

Eyeglasses are one kind of "accessibility aid." A wheelchair is another. Anelevator chime is yet another. Any tool that lets a person who has adisability gain better access to the world is an accessibility aid.

Maybe you have a permanent disability, too. Many people are colorblind,dyslexic, or have debilitating back problems or other chronic illnesses orinjuries, including repetitive-stress injuries such as carpal-tunnelsyndrome. As the average age of the population increases, the number ofpeople with significant disabilities will grow.

Helping accommodate people with disabilities makes sense. Just imagine howmuch worse off society and millions of individuals like me would be ifeyeglasses had never been invented.

When ways are found to keep people productive, everybody benefits--not justthe individuals, but their friends, relatives, employers and the wholeeconomy, too. It's an intelligent use of resources.

Sometimes investments or regulations intended to help people withdisabilities prove to offer unexpectedly widespread benefits.

The chimes and lights that announce the pending arrival of an elevator carwere installed to give people with sight, hearing or mobility impairments alittle extra time. Everybody takes these accessibility aids for granted now,and if an elevator didn't have them you might be annoyed.

The sloped "curb cuts" that provide gentle ramps from the sidewalk to thestreet at many U.S. street corners were installed to benefit people inwheelchairs. But people pushing carts or strollers, or riding bikes orskateboards, rely on them too.

Closed-captioning for television programs was devised to help people withhearing impairments, by displaying in written form the dialog of a show. Nowmany people who hear just fine use closed-captioning merely to watch TV inbed without disturbing a spouse, or to watch the news while working out on anoisy exercise machine.

The flip side of this is that some innovations meant for society at largehave had disproportionate value to the disabled. The PC and the Internet aregreat examples. They are, in effect, accessibility aids for many people.

People with speech impediments can "chat" via text on the Internet or othercomputer networks.

Many older individuals and others who may not be able to get out muchparticipate in social groups that communicate over the Internet. They keepup with friends and the doings of their grandkids and other relatives.

A lawyer can sit in front of a computer and call up every brief her law firmhas ever filed and every deposition. She doesn't have run to somebody'soffice, or shuffle a lot of paper, or go to and from a file cabinet. She mayeven be able to work from home.

Anybody with limited mobility--or even just limited time--can appreciate howthe Internet and electronic databases have opened vast amounts ofinformation to easy access.

The PC is one of the greatest accessibility aids ever created but people whoare blind have actually lost ground in recent years.

A decade ago most computer screens displayed only text, and it wasrelatively easy for software to "speak" this text aloud to the blind. Theimmediate result was a new level of independence for people who could notsee the printed word.

But today's more powerful PCs and software, which use graphics heavily tocommunicate large amounts of information to the sighted person, have provenproblematic for people who don't have eyesight.

Similarly, as the Internet's World Wide Web becomes more graphical andinteresting for people with sight, its content threatens to become lessaccessible to the blind than it is today.

Fortunately, a growing number of computer hardware and software innovationsare being developed specifically for people with disabilities, includingblindness.

Pioneering work has been done at universities and non-profit researchcenters, such as the Trace R&D Center at the University ofWisconsin-Madison. Federal funding played an important role in these earlyinitiatives, and now commercial companies are getting involved.

Enhancements are being built right into operating systems and softwareapplications. The broad goal is to make the interface between the computerand the person so flexible that there are a variety of ways to accomplishany task.

Because some people can't use a mouse efficiently, there are nowalternatives to the mouse. Because not everybody can hear sounds, there arevisual as well as audio cues available. Because not everybody can see ascreen well, or even see it all, there are enhanced ways to conveyinformation--from high-contrast settings to software that allows a speechsynthesizer to describe and read aloud even screens that are richlygraphical.

Microsoft will soon release technology to make it easy for authors and thirdparties to add closed-captioning and audio description to Web pages andsoftware applications. Encarta 98 will be the first multimedia encyclopediato be fully closed-captioned. Windows 98 will feature numerous new featuresfor people with disabilities, including a screen magnifier and an easy wayfor individuals to customize their machines.

Good accessibility work is under way at several other big companies,including IBM and Sun. And numerous small companies are making importantcontributions by providing everything from speech synthesizers to footpedals for people who have trouble holding down keyboard keys.

Still, the industry has a long way to go in establishing and promoting thesetechniques so that they will be used everywhere, in every software product,with the benefits available to everybody.

We'll get there. I can see the day coming, even with my glasses off.



森正さん

マイクロソフトの在宅社員になりました。

プロップ在宅スキルアップセミナーを経て

森 正(長崎市)



 こんにちは。長崎市の森 正と申します。昨年の11月末から、マイクロソフトの契約社員として在宅勤務をしています。仕事の内容は、マイクロソフトと定期購読の契約をしている法人会員向けのホームページに掲載する情報(アメリカから送られてきます)の翻訳なのですが、技術用語が多くて、最初はパニック状態でした。約10ヶ月ほど経った今でも、まだまだで、辞書を広げることもままならない狭い空間で、ディスプレイの前に頭を抱えて呻いております。

 しかし、マイクロソフトからは充分にサポートしてもらっています。まず、ハード面では電話回線をISDNに変えてダイヤルインによる専用電話もつけてもらいましたし、マイクロソフトのネットに直結したクライアントマシンを送ってもらいました。ソフト的には、社内で蓄積した用語集を送ってもらったり、分からない部分はメールや電話で指導してもらっています。このようなサポートのおかげで、私の「在宅勤務」が成立しているのです。

 そもそもこの仕事を得ることができたのは、昨年の8月にプロップの「プログラミング講座」(アクセスを使ってデータベースの基礎から企業向けのプログラミングまでを学ぶ講座で、現在2期目が開講されているようです)を受講したのがきっかけです。

 受講中の11月半ばに、講師の橋口先生から「翻訳ができますか?」とのメールをいただき、「通信教育で翻訳の勉強をしたことがあります」というお返事をいたしましたら、「ホームページをランダムに選んで、その訳文を送ってください」とのことでしたので、取り急ぎ(それこそ適当に)いくつかピックアップしてナミねぇまで送りましたところ、思いもかけず就職ができた、という次第です。

 正直言って、「びっくりした」というのが最初の感想で、「果たして務まるのか」という不安が湧いてきたのはその後でした。コンピュータも英語も、どちらも素人です。うまく行かなかった場合が頭をよぎりました。と言うのも、「マイクロソフトもプロップも、そのような形での採用は初めて」となると、私のケースが今後を左右してしまうわけですから、「いやぁ、駄目でしたよ」では済みません。私1人が職を失うだけではなく、同様の立場にある多くの人のチャンスをつぶしてしまうことになるかもしれませんから、責任はこの上もなく重大で、大変なプレッシャーでした。

 そんな思いも、ナミねぇに励まされているうちに和らいでいき、いつしか「よろしくお願いします」と答えていました。何よりも「在宅勤務」というのが大きな魅力だったのです。車いすの使用者が職に就く場合、オフィスに何らかの改造が必要です。しかし、建物の構造上あるいはオーナーの承諾が得られない、などの理由から手を加えることができず、会社の人がトイレなどの介助をしなければならないケースも出てきます。そうなると周りの人も大変ですが、本人にとっても精神的・身体的に大きな負担となります。

 「在宅勤務」だと、それがない分だけ、仕事がしやすくなります。もちろん、通勤による体力のロスがないことも大きなメリットです。障害の有無にかかわらず、自分のフィールドで仕事ができる方が有利なのは変わらないわけですから、身体にハンディを持つ者には環境面でのマイナス要因がない「在宅勤務」はそれぞれの能力を活かして仕事ができる「大きなチャンス」だと思うのです。

 ここで自己紹介を少し。私は27歳の時に神経系の病気により全身がマヒして、動くことはおろか自力で呼吸することさえままならない状態でした。ただ、勝手にけいれんなどの不随意運動が起こるためにかなり辛い毎日でした。そんな入院生活を東京と長崎で合計2年ほど過ごし、松葉杖で歩けるほどになった時に退院して社会復帰をめざしました。

 もちろん、長崎という地方都市のことでもあり、すぐには仕事も見つかりません。何度かの入退院を繰り返す合間にいくつかの仕事を経験しました。収入を得ることで自分の生活基盤を確保したい、ということもありますが、それ以上に社会における自分の役割というか、位置づけが欲しい、という思いからです。

 もちろん、職業を持たなければ自分の居場所がない、ということではありませんが、私はそれにこだわっていました。10年ほど前から車いすから離れられなくなりましたから、ますます条件は厳しくなりました。

 でも、そんなふうに性懲りもなく職を捜し続けたからこそ、ナミねぇはじめプロップのみなさまとも出会えたのだし、今の仕事に就くこともできたのだと思います。偉そうなことを言うようで申し訳ないのですが、やはり「求めよ、さらば与えられん」だと思うのです。

 それは仕事に限らず、いろいろな局面で同様のことが言えます。この冊子をご覧の皆様には今さら申し上げるまでもないでしょうが、地域社会においては障害を持つ者が確保できる役割はまだまだ少なく、本当の意味で「地域の一員」とはなりえていないのが実状です。ポジションがないから発信する機会がない、それでなかなかポジションが得られない、という悪循環の構図が(硬直化して)存在しています。

 それを打破するにはポジションそのものと、それに参加する方法を多様化する必要があるでしょう。そういう意味で私も「障害を持つ者が社会の中でのポジションを確保する方法」のバリエーションの一つとなれるよう頑張りたいと思いますし、また他にもたくさんのバリエーションができることを願って拙い文の結びにしたいと思います。



「プロップ在宅スキルアップセミナー」

新たに「翻訳者養成コース」を設置

 プロップがマイクロソフト社のご協力を得て実施している(インターネットを使った)「在宅スキルアップセミナー」が、9月から新たに「翻訳者養成コース」を加えて、2本立てになりました。どちらもインターネットのメーリングリストを使ったセミナーで、マイクロソフト社員会の皆さんが、プロップの選任講師をサポートして下さっています。
 まず、データベースAccessコース(講師:橋口孝志)は、下記のように入門の間口を広げながらも、より高度なDBを構築するための研究会を設置しました。
  1.  基礎知識の修得部分(フェーズ1)を、基礎コースとして独立させ、市販副読本の自習とホームページによる学習支援に切り替え。プロップ会員なら、だれでも学習可能。
  2.  プログラミングコース(6ヶ月)の充実。基礎コースにまわした時間数を、設計演習の拡大に充て、より実践的な演習を通じて、実務に役立つ講座とする。
     基礎コースの実力テストを終了した人から、毎期10名程度を選考。
  3. bAccess研究会の発足。講座修了生の継続的なスキルアップを図るため、ML上で、最新のデータベース技術の習得につとめる。先生と生徒の関係ではなく、相互に啓発を図る。
 最初のテーマ:Web サーバからの、Access データベースの操作。
 これにより、ブラウザーからの要求に応じたダイナミックな Webページの作成が可能になります。
 次に、9月から始まる「翻訳者養成コース」(講師:迫田浩、服部優子)は、次のような内容です。

☆募集要項

 このセミナーは、プロップとマイクロソフト株式会社(以下MS)およびMS社員会が共同で実施するものです。
 セミナーは、インターネットのメーリングリスト(ML)を使って、テキストの送付、Q&A、テストなどを行います。
 セミナー修了者は「プロップ翻訳challengedチーム」として、MSのアメリカ本社から送られて来るニュースリリースの翻訳などを在宅で行って戴きます。
 受講に際しては、プロップにご入会戴く事が必要です。
 プロップのホームページ(http://www.prop.or.jp)を熟読して戴き、主旨をご理解のうえ、ご入会下さい。  詳しくはプロップ事務局(TEL06-881-0041)またはナミねぇ(E-mail nami@prop.or.jp)までメールでお問い合わせ下さい。



金子雅彦さん

マイクロソフト社員会ボランティア委員より
プロップの皆さんへ

社員会会長 金子雅彦



 現在、弊社には約800人の社員が働いています。社員会は各部署からの1〜2人の代表委員(立候補者)合計27名で組織されており、福利厚生の一環としてクラブ活動や社員イベントなどを支援しています。ボランティア委員は社員のボランティア活動をバックアップしようと97年の春に立ち上がった委員会です。

 ボランティア委員創始にあたり、大阪プロップウィングやアクセスを使ったデータベース講座等を見学させていただきました。恥かしながら、我々のメンバーにはボランティア経験の少ない人が殆どで、皆さんの精力的な活動に驚嘆いたしました。大阪訪問はコンピュータ業界で働く我々にとって色々な意味で考えさせられ、非常に刺激的な一日でした。

 大阪訪問の後、弊社社員に対してデータベース講座支援への参加を呼びかけ、現在サポート部隊の社員を中心に参加させていただいています。最近は橋口先生との直接のやりとりが多いので皆さんの目にはあまり触れていないかもしれません。秋からを予定している新しい講座の準
 備にも参加させていただいています。今後ともボランティアの色々な可能性を試みて行きたいと思っています。

 余談ですが、先日東京大学で行われた「第三回Challenged Japan Forum」に我々も参加させていただきました。討論が進むにつれて冷房さえ追いつかなくなった会場の熱気は、チャレンジドの皆さんの強く純粋なチャレンジ精神の塊から発せられたものでしょう。皆さんの「コンピューターの技術を学んで武器にしよう」というアイデアは私自身のそれと全く同じと感じました。競争が大きな原動力になっているソフトウェア業界ですが、一方で個人の実力が最も評価されやすく、一つ一つの小さな努力の積み重ねが、新しい大きな実力に変換できる面白い世界です。それはもちろん、全ての業界で同じ事がいえますが、コンピューター故のどこにいても己の作業環境を再現できるアドバンテージは大きいですね。

 これからも、ますます新しいテクノロジーが生まれてくることと思いますが、決して臆することはありません。皆さん一人一人が新しいテクノロジーの源なのですから。


マイクロソフト株式会社
社員会会長 金子雅彦
FY97 Syain-Kai chairman, Corporate Support, Microsoft Co., Ltd.


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