村木厚子さんの裁判を見守り支援する部屋

平成22年2月2日 第2回公判がおこなわれました。

共犯として起訴されている自称障害者団体「凛(りん)の会」元会員・河野克史被 告に対する証人尋問がありました。

第2回公判 傍聴記 平成22年2月2日
by 花ずきんSU

「裁判を傍聴して思うこと(河野証人)」

傍聴 2月2日(月)10:00~17:00(昼1時短15分昼食休憩)凛の会 河野証人

公判1日目の1月27日は、傍聴希望多数で抽選だった。残念ながら私は抽選はずれでこの日が始めてである。

<河野証人>尋問に関して

河野証人は、村木さんとの接点はない。障害者団体の実態も実績もないので証明書の発行を受けるのは難しいとの認識は最初からあったという。

河野は、それでも低料金第3種郵便を悪用するために民主党石井一国会議員の元秘書の倉沢を通じ、不正に証明書の発行をさせ悪用したというもの。河野はこのことを一貫して認めるとしながら、本裁判の肝心の村木さんの関与の有無にかかわる以下の3点については、検察の意向に沿う証言を繰り返し、自分は証明書を受け取っていないと明言した。

民主党国会議員の元秘書の倉沢に働きかけてもらったということ、そのルートで「政治案件」だったと感じられるように証言させること、だから村木さんが関与しているという結論につなぐのが検察側の意図だと思われる検察側尋問であったが、村木さんの関与を証言させることには失敗。

河野証人自身が上村係長に証明書を作らせ、自分が受け取ったという「虚偽有印公文書作成・行使」では、検察にとっての意味ある起訴にならないということなのだ。国会議員の元秘書の介在が不可欠な検察の作成ストーリーとみた。

By 花ずきんS

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「2月2日傍聴記」
by U

 大阪在住の私とHさんは、1月27日の第1回公判の傍聴券の抽選に外れ、すごすごと引き上げたので、2月2日朝からの裁判の傍聴に「家族枠傍聴券」をいただくということで張り切って参りました。ところが、第1回の混雑に懲りたのか、傍聴者は30人弱で拍子抜けでした。

201号法廷の入り口で待っていますと、やってこられた弁護団の中になじみの方がおられ、お互いにびっくり・・・

 村木さんとは法廷の入り口で会話ができました。前々日から大阪に来ておられるそうで、気力は充実しているようでした。

 10時に開廷し、検察側の証人尋問が始まりました。河野 克史という「凜の会」の元幹部で偽装された「証明書」で障害者特別割引郵便を悪用した罪で起訴されている人の尋問です。凜の会の設立時のいきさつや、郵便局への申請をしようとした動機、休眠会社を活用して総代理店を作ったいきさつ、倉沢という元代議士秘書を会長に据えた理由(人脈、役所に顔が利く等々)、厚生労働省の担当者(上村被告の前任者)とのやりとり、障害者定期刊行物協会で証明書を発行してもらう経過と、「凜の会の機関誌発行部数では証明書は必要ないといわれ、必要のない努力をした」と後任の担当者上村被告に抗議したやりとり、などなどが細かく、尋問された。12時過ぎたので、裁判長が「まだかかりますか?」と聞き、検事が「あと1時間半位」と答え、昼食休憩になった。

 

 1時15分、再開された証人尋問が、引き続き行われ、厚生労働省の「障害者団体」の認可を出してもらうために、どのような働きかけを、河野、倉沢が行ったか、担当者の上村被告とのやりとり、証明書を誰がどのように受け取り、郵便局に提出したのかが尋問されたが、取り調べの際の検事調書との表現の違い、なぜ違うのかが問われた。証人は、「質問に答えた中での文章なのでニュアンスの違いはある」「推測や状況説明からは自分しかないと思うが記憶が定かでない」と繰り返すことが多くあり、非常にもどかしい感じがした。

 さらに、検事が、検察の取り調べの際の検事調書の内容と取り調べの際の暴力的なことの不存在、を確認し、証人・河野被告の弁護士から「申し入れ書」が出され取り調べの中で「恫喝」があったとされている点が紹介されたが、「途中経過の中でのことで、恫喝という表現は自分は使っていない。」とのべ、起訴前に「反省文」を「倉沢に頼み、石井先生の力を使ったことが、結果としてみんなに迷惑をかけた。どんな罰でも受ける」という内容を書いていることが紹介された。

 証人は「供述調書と今日の法廷での証言の内容の食い違いは、供述調書の方が実際の内容」と証言した。

倉沢さんへの思いを聞かれて「ああいう人だから気の毒に思う。罪を軽くしてあげたい。記憶の定かでない分は、倉沢さんの話にあわせてあげたい」

上村さんと村木さんへの思いは「すべて我々が申請したことで関係の方々に迷惑をかけた。申し訳ない」

 というような内容で検事の尋問が終わり、3時の休憩に入った。再開後は、弁護側の尋問が予定されていた。

 検事は、尋問の中で、石井一代議士の元秘書倉沢被告の名前と倉沢を活用したのは、石井代議士の力を使いたいからということを、導きだそうだそうとしていることが伺われ、意図的なものを強く感じた。

 

弁護側の反対尋問を残念ながら聞くことはできなかった。というのは、私、昨日引っ越しをした。その関係で、インターネットの接続の設定に業者との約束があり、帰宅せざる得なかった。10時から5時までびっしりやるとは正直、思っていなかった。3日も4日もこの調子で証人尋問が続くのかと村木さんと弁護士の皆さんのご苦労を今更ながら実感した。6月まで日程が過密だが、今後も、可能な限り傍聴にいくつもりです。

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