CJFの歩み

第1回 1996年8月開催 会場:東京・南麻布NTTラーニングシステムズ

座長:須藤修さん(東京大学助教授/現教授)を中心に、11省庁から課長級官僚、NTT、関西電力、野村総研、松下電器、NEC、ベネッセなど企業、NHKなどメディア、研究者、そして、ITを駆使して働き始めた重度チャレンジドらなど約40名が出席。ナミねぇの進行により「チャレンジドを納税者にできる日本」を実現するため議論を行う、クローズドの会として発足した。

http://www.prop.or.jp/cjf/cjf1/newmedia96-11.html

第2回 1996年11月開催 会場:大阪 関西電力関連ビル

副座長:清原慶子さん(ルーテル大学教授/現三鷹市長)の基調講演と、グラフィックス・アートなどで活躍を始めた、チャレンジドたち自身によるプレゼンテーションを中心に。東京会場とNTT回線で繋ぎ、初期のTV会議システムを使って二元中継も。参加者約50名、クローズドに開催。

http://www.prop.or.jp/cjf/cjf2/cjf11-9-2.html

第3回 1997年7月開催 会場:東京大学山上会館

プロップの紹介で、マイクロソフト社に採用された全盲のプログラマー細田和也さんと、マイクロソフト社長/現インスパイア社長:成毛眞さんの、火花散る対談を中心に、大阪会場と二元中継で開催。初めて一般参加を募るオープンなフォーラムに。参加者約150名。

http://www.prop.or.jp/cjf/cjf3/cg/cg3.html

第4回 1998年9月開催 会場:神戸ポートピアホテル

スウェーデンから、チャレンジドの就労機関であり28のグループ企業を持つ「サムハル」社長/現世界障害者雇用会議長:ゲハルド・ラーションさんを招いて、初めての国際会議として開催。首長セッションも初開催。

兵庫県:貝原知事、宮城県:浅野知事は会場で、高知県:橋本知事はTV会議システムで意見交換。初めて2日間にわたって開催。参加者延べ約400名。

http://www.prop.or.jp/flanker/21/flk21top.html

第5回 1999年8月開催 会場:宮城県立大学

浅野知事の招聘により、初めて自治体と連携で開催。地域におけるチャレンジドのパワーは、まだまだ眠っているということを実感。自治体(地域)から変革の風を起こす必要があることに気づかされた大会となる。

三重県:北川知事/現早稲田大学教授、岩手県:増田知事が参加して知事セッション。2日間で参加者約500名。

http://www.prop.or.jp/movie/cjf5th/

第6回 2000年8月開催 会場:東京新宿京王プラザホテル

米国防総省(ペンタゴン)CAPの理事長:ダイナー・コーエンさん、スタンフォード大学教授:ラリー・ライファーさんを招いて、日米会議として開催。アメリカのチャレンジド自立政策のミッションと戦略的推進から強烈に学ぶ。ダイナーさんも、ラリーさんも、チャレンジドであることはまさに象徴的。マイクロソフト、マクロメディアなどIT企業からはトップが登壇。官僚セッションは、文科省、労働省、建設省、運輸省(いずれも旧)から。知事セッションは三重、岩手、宮城、高知、静岡から「改革派」と呼ばれ始めた知事たちが登壇。大会スローガンは、Let's be Proud! 2日間で参加者約700名。

http://www.prop.or.jp/flanker/25/cjfreport/

第7回 2001年11月開催 会場:三重県ホテル志摩スペイン村

北川知事の招聘により三重県にて開催。駐名古屋米国領事館領事:ダーナ・ウエルトンさん、スウェーデン:サムハル日本代表、アジア各国のチャレンジドたちが登壇。ジャーナリスト:櫻井よし子さん、筑紫哲也さん、竹村健一さんと、ペンタゴンのダイナーさんから、ビデオメッセージが寄せられた。知事セッションは、熊本県:潮谷さん、千葉県:堂本さんら、女性知事たちが登場。実行委員長はバイク事故で全身マヒとなり、口にくわえた棒でパソコンを操作しながらも地域のNPOリーダーとして、またソフト会社代表として三重県で活躍する谷井亨さん。チャレンジド・アート展、プロップ写真展も併設。2日間で参加者約800名。

http://www.prop.or.jp/cjf7/

第8回 2002年8月開催 会場:岩手県ホテルメトロポリタン盛岡

増田知事の招聘により、岩手県にて開催。宮沢賢治を産んだ地で「イーハトーブ(理想郷)・by・チャレンジド」をテーマに開催。「for チャレンジド」ではなく「by チャレンジド」であろう!と声高らかに。大会実行委員長であり日本で初めてチャレンジドとして公務員になった村田知巳さんの温かい人柄で、中学生を含む幅広い年齢層の人たちが参集。当時吉本興業常務であった木村政雄さんからはビデオメッセージが届き、官僚からは財務省国庫課長:岸本周平さん→現内閣府特別参与が、知事セッションは和歌山県:木村知事が初登場。参加者の総数が、初めて2日間で1,000名を超える。

http://cjf.ihatov.jp/

第9回 2003年8月開催 会場:千葉県幕張メッセ国際会議場

堂本知事の招聘により、千葉県にて開催。大会テーマに初めて「ユニバーサル社会の創造」を謳う。ペンタゴンCAPとの二元中継。米国から両手両足が義手・義足である弁護士:ジョン・ケンプさんはじめ、「障害を持つアメリカ人を対象とする機会均等法」(ADA法)制定に貢献されたチャレンジドや企業代表が出演。スウェーデンからもハンディキャップ研究所:バーブロ・リヒターさん、福祉研究所:グスタフ・ストランデルさんが出演。日本でも「ユニバーサル基本法を創ろう!」と国会議員たちで創設した「与党ユニバーサル社会形成促進プロジェクト・チーム」から、座長:野田聖子衆議院議員、副座長:浜四津敏子参議院議員が登壇。マイクロソフト会長:ビル・ゲイツさんと野田聖子さん、ナミねぇのビデオ鼎談「アクセシブルなITがユニバーサル社会を拓く」を上映。ドコモ社長:立川敬二さん、J-フォン会長:林義郎さんが携帯電話でアクセシブルな社会を創りたいと対談。自らも車いすに乗るアクセスインターナショナル社長:山崎泰広さんは、米国製の「働くための車いすを造るシーティング技術」を紹介。京都と愛媛からは、施設のベッドの上でプログラム開発などで活躍するチャレンジドが登壇。全体司会進行は、財務省:岸本さんとナミねぇがコンビで。首長セッションに兵庫県:井戸知事、神戸市:矢田市長が登壇し、第10回CJFを、震災10年目の神戸で開催したい、と招聘宣言。神戸のカタログ通販企業フェリシモとプロップが協働で取り組む「チャレンジド・クリエイティブ・プロジェクト(CCP)」のデモンストレーションを行い、ITだけでなく、物づくりに取り組むチャレンジドの就労支援も開始されたことを発表。知的ハンディのチャレンジドや家族にも大きな希望を与えて閉幕。参加者総数1,300名。

http://www.prop.or.jp/cjf2003/

第10回 2005年8月18-19日開催 会場:神戸ファッションマート(神戸市東灘区)

兵庫県、神戸市、プロップが、官民連携のもとに開催。震災10周年にあたり「ユニバーサル社会創造のかぜを、兵庫・神戸から世界に向けて発信する」記念大会となった。国土交通省がプロップと連携し、神戸を実証実験の地として実施する「自律移動支援プロジェクト」の発表を行った。小泉純一郎総理大臣と麻生太郎総務大臣よりビデオメッセージを頂戴し、尾辻厚生労働大臣、北側国土交通大臣にはご出演を戴くとともに、各省より次官を含む官僚のご出演を戴いた。首長セッションには、開催地である兵庫県:井戸知事、神戸市:矢田市長と浅野宮城県知事、木村和歌山県知事、関大阪市長、清原三鷹市長らにご出演戴き「ユニバーサル社会の実現は、真の地方分権から」として熱い議論が交わされた。海外よりは米国防総省CAPの理事長ダイナー・コーエンさんの基調講演、マイケル・ウインター米国連邦公共交通市民権室長の「ADA=Americans with Disabilities Act(障害を持つアメリカ人法)」に関する特別講演を戴き、タイ国からはパラリンピックの金メダルアスリートであると同時に、障害者職業訓練校校長として活躍されるモンコンサワディさんをお迎えし、アジアでもチャレンジドの活躍が広まっていることを確認した。

またプロップが活動の柱とする「コンピュータネットワークのユニバーサル化」については、「Webアクセシビリティ(「Ac+C'04」)の発表と表彰式」を行い、総務大臣賞、厚生労働大臣賞、経済産業大臣賞、国土交通大臣賞の各賞を授与した。地元神戸の企業であるフェリシモからは2年目となる「チャレンジド・クリエイティブ・プロジェクト(CCP)」の推進状況の発表が行われ、また神戸デジタル・ラボからは「チャレンジドの在宅勤務」についての発表が行われた。NTTネオメイトのご協力によって会場に大画面を設置し、プロップのスタッフとして全国各地で介護を得ながら働くチャレンジド・ワーカーをネット回線で繋ぎ、TV会議システムを使っての意見交換も行われ、新たな就労形態が確実に広まっていることを参加者全員が確認するセッションとなった。参加者総数は、1,600名。

http://www.prop.or.jp/cjf2005/

資料:「第10回チャレンジド・ジャパン・フォーラム2005 国際会議 in HYOGO/KOBE」報告
(月刊NEW MEDIA 2005年11月号より転載)

第11回 2006年7月22日開催予定 会場:東京ビッグサイト

小泉純一郎総理大臣をお迎えし、「すべての人が持てる力を発揮し、支え合って構築するユニバーサル社会(共助社会)」の実現を、国家の新しい理念として定着させうる大会にすると同時に、次期総理に確実にバトンタッチのできる大会となるよう、関係者一同の総力を結集する。