平成20年度チャレンジド就労支援ICTセミナーについて

■開催趣旨

「すべての人が持てる力を発揮し支え合う、ユニバーサル社会」の実現をめざす社会福祉法人プロップ・ステーション(略称:プロップ)では、17年前の設立以来神戸本部を拠点とし、チャレンジド(障害のある人)が、ICT技術を活用して自立と就労を果たすためのパソコンセミナーを開催して参りました。
2008年10月より、東京においても「就労支援ICTセミナー」を開講しました。今社会で求められているICT技術を一流のプロから学び、就労への道を開拓するセミナーです。20年度の開催概要は以下の通りです。

■募集要項

TVのデジタル化にともない、TV、DVD、ウェブ等様々なメディアへの字幕付与の必要性が高まっています。業界標準の専用ソフトの使い方をマスターし、字幕制作技術を身につける講座です。

プロのウェブ制作者を養成する講座です。アクセシビリティーやユーザビリティーに準拠したウェブサイト作り(ウェブ標準技術)を学びます。

受講料は、一般向け講座の約5分の1に設定しています。

■応募要件

・パソコンやインターネットの基礎技術を持ち、就労意欲のあるチャレンジド(障害のある人)。
・年齢、性別、障害種別は問いません。
・講習期間中、会場まで自力又は介助により通える方。
・介助や手話通訳、ノートテイカーなどが必要な方は同伴のこと。
・その他、各講座の応募用件(下記参照)を満たす方。
ご自宅で入力補助装置をお使いの方は、会場へ持参のこと。

■募集期間

終了しました。

■選考

各講座とも定員を超える応募があった場合には、書類選考により受講者を決定。

■会場

プロップ・ステーション東京 セミナー・ルーム(赤坂東急ビル5階)

地図 (google地図)

住所:千代田区永田町2-14-3 赤坂東急ビル5階
TEL03-5512-0888
ユニバーサルトイレ、駐車場(有料)あります

■お問合せは下記まで

TEL03-5512-0888 FAX03-5512-0880
E-mail tokyo2017@prop.or.jp
お問合せフォーム

[写真]

開講中の「標準的ウェブ制作者養成講座」風景 (森川眞行講師と受講生たち

字幕制作者養成セミナー

講習概要

期間:
前期 平成20年10月8日(水)から12月24日(水)まで
後期 平成20年12月19日(金)から平成21年2月25日まで
各コース原則毎週水曜金曜開催 13時から16時

回数及び時間:
各コース17回 1回3時間(計51時間)

募集人数:
各コース5名(計10名)

受講料
25,500円
※受講料は、一般向け講座の約5分の1に設定しています。

講師:
株式会社カンバスのプロの技術者による指導
《 株式会社カンバスの紹介 》
字幕及び映像に関するトータルコンサルティング業務を行うプロ集団。
TVの字幕放送用字幕制作や聴覚障害者向け字幕制作を中心とした字幕制作やその他のメディア(DVD・VP等)用の字幕へのデータ変換作業。また GCC(グローバル・キャプション・センター)の全国ネットワークを活用した字幕制作作業にも対応。
「字幕ソリューション」に伴うシステム開発(データベース構築・セキュリティーシステム・映像アーカイブス関連・著作権管理システム・ LAN構築等)全般及びその他の一般的なシステム開発にも広く対応しています。
あわせてホームページの作成・デザインや各種企画書の作成などあらゆるIT関連のコンテンツ作成業務や、 イラストレーション・アニメーション制作、キャラクターデザイン、企業ブランディングなどトータルに対応。
さらに、カンバスはあらゆる分野で必要とされる字幕について、調査、研究および情報提供活動をしています。また、字幕制作を通じてチャレンジドの就労支援やサポートも展開しています。

株式会社カンバス

応募の要件など:
インターネットやワード・エクセルといった基本的なソフトの使える方。

習得目標:
2011年に地上デジタル放送に移行後、チャンネルの増加に伴い、映像コンテンツへの字幕付与作業が増進する見込みがある。
また、放送後のコンテンツがDVDやwebサイトで配信される可能性もあるため、今後は各メディアに対応した字幕のニーズは高まると思われる。現在こうした技術を持つ専門家はまだ少なく、いち早く取り組むことで有効な就労スキルとなりえる。しかしながら専門性の高い技術やソフトを活用するため、個人での技術習得はその費用の面からも難しい。本研修参加者が、高い専門性を持った技術者となり、就労に結びつくことを期待するものである。
業界標準の字幕制作専用ソフトをマスターし、字幕の表示タイミングや表示方法など基本的なルールを理解した上で、読みやすさを追求し、納期までにクオリティの高い字幕を制作する技術を身につける。

講習日程

後期開催日

第1回 12月19日(金)
第2回 12月24日(水)
第3回 1月7日(水)
第4回 1月9日(金)
第5回 1月14日(水)
第6回 1月16日(金)
第7回 1月21日(水)
第8回 1月23日(金)
第9回 1月28日(水)
第10回 1月30日(金)
第11回 2月4日(水)
第12回 2月6日(金)
第13回 2月11日(水)
第14回 2月13日(金)
第15回 2月18日(水)
第16回 2月20日(金)
第17回 2月25日(水)

第1回
映像業界について
・字幕の種類
・字幕制作の過程(昔と今の違い)

第2回
聴覚障害者字幕について
・聴覚障害者字幕の特徴
・特殊記号の説明
・表示方法

第3回
字幕制作ソフト「SST G1」
操作方法
・映像の説明
・映像の取り込み方
・タイムコードの合わせ方
・ビデオ操作の説明

第4回
・技術指導第1回

第5回
字幕制作ソフト「SST G1」
操作方法
・スポッティングのとり方
・字幕の入力の仕方
・表示位置の説明
・字幕の修正、編集
・字幕の応用

第6回
・技術指導第2回

第7回
映像ダウンロード
・映像の取り扱いの注意
・映像のダウンロード方法
・映像の種類
・メディアの種類

第8回
・技術指導第3回

第9回
字幕をつける
・テレビ番組に字幕をつける(ドキュメンタリー、アニメ)

第10回
・技術指導第4回

第11回
字幕をつける
・テレビ番組に字幕をつける(ドラマ、バラエティ)

第12回
・技術指導第5回

第13回
字幕の注意点
・表記のゆれ
・誤字脱字
・放送禁止用語
・送り仮名

第14回
・技術指導第6回

第15回
字幕の注意点
・スポッティングのとり方
・表示の仕方(良い例、悪い例)

第16回
・技術指導第7回

第17回
終了研修
・制作者としての心構え
・クライアントへの対応の仕方
・納期厳守について
・クオリティを高めるには

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標準的ウェブ制作者養成講座

講習概要

期間:
平成20年10月2日(木)から平成21年2月19日(木)
原則毎週木曜日 午前10時〜15時(途中休憩あり)

回数及び時間:
20回 1回4時間(計80時間)

募集人数:
10名

受講料
40,000円
※受講料は、一般向け講座の約5分の1に設定しています。

講師:
森川眞行 (もりかわまさゆき)
《 所属 》 特定非営利活動法人 日本ウェブ協会 理事長、多摩美術大学情報デザイン学科非常勤講師、株式会社BAメガパワーズ取締役プロデューサー
《 略歴 》  1958年生まれ。大阪芸術大学美術学科卒業後グラフィックデザイナーとして従事。1995年の阪神大震災をきっかけにDTPデザイナーからウェブデザイナーに転職。その後FireworksやDreamweaver等のウェブ制作ソフトウエアの解説本を多数執筆。またセミナーや講演では延べ2万人を動員。2007年に日本ウェブ協会を設立し現在に至る。

応募の要件など:
本講座では、アドビシステムズ社のFireworks(画像制作)とDreamweaver(HTMLエディタ)を使用し、プロの現場でも役立つ知識を学ぶことが目的のため、インターネットやウェブ制作の基本的な技術を持っている方が対象です。

習得目標:
現在、ウェブ制作の仕事は黎明期に比較して、より専門性を求められており、仕事の進め方も分業化が進んでいる。 本講座では専門的な仕事の進め方を学ぶことにより、個人がどの仕事の範囲に適切なのかを知ることができる。 専門職の育成を行うと同時に、講座全体を通してサイトを仕上げることを体験することで、小規模の仕事であれば個人ですべて対応できるようなスキルも身につけることができる。 企業内でWEBサイト構築や日常管理に携わる人材は不足している現状であるが故に、本研修に参加することにより参加者が高度な知識・技術を修得し、効率的な職業に就くことが期待できる。 研修を通じて、完成されたひとつのウェブサイトを作成することで、以下の複数の制作工程を理解する。

1.要件定義
2.コンテンツ設計と情報ラベリング
3.コンテンツマップ制作
4.サイトマップ制作
5.画面設計書制作
6.コンテンツ仕様書制作
7.インターフェース設計
8.ページデザイン設計
9.デザインパーツ設計
10.HTML設計及びテンプレート作成
11.スタイルシート設計

 

講習日程

第1回  2008年10月2日
・インターネットとウェブの仕組み
・ウェブ標準技術に準拠する必要性について
・アクセシビリティを実装する必要性について
・ブラウザの歴史と、現時点の標準的なウェブ制作

第2回  10月9日
・サイト制作の標準ワークフローの理解
・職域と職能について
・情報設計について
・ビジュアルデザインについて
・フロントエンド技術について
・制作コストと工数算出
・提案依頼書と要件定義

第3回  10月16日
・標準的な仕様策定
・要件の定義
・サイトターゲットとコンテンツ構成
・情報のラベリング分類とコンテンツマップ作成(提出課題)

第4回  10月23日
・情報ラベリング発表と講評
・コンテンツマップ発表と講評
・ペルソナ手法について
・詳細サイトマップの作成(提出課題)

第5回  10月30日
・詳細サイトマップの発表と講評
・画面設計及び情報配置の考え方
・画面設計書の作成(提出課題)

第6回  11月6日
・画面設計書の発表と講評
・画面設計書とコンテンツ仕様書
・インターフェース設計について
・ナビゲーション設計について

第7回  11月13日
・ビジュアルデザインへの取組み(提出課題)
・カラースキーム、タイポグラフィ(提出課題)
・モックアップの作成について

第8回  11月20日
・カラースキーム、タイポグラフィの発表と講評
・Fireworksを使ったモックアップ制作実習(画面デザイン)-1
・グリッドデザインとレイアウト

第9回  11月27日
・Fireworksを使ったモックアップ制作実習(画面デザイン)-2
・ナビゲーションとギミック効果

第10回  12月4日
・モックアップの完成(提出課題)

第11回  12月11日
・モックアップの発表と講評
・画像スライスと書き出し設定講義

第12回  12月18日
・文書構造とHTML
・HTMLとCSSの関係
・テキストをHTMLにする
・HTMLを構造化する

第13回  12月25日
・外部スタイルシートファイルの設計
・構造化したHTMLとレイアウト

第14回  2009年1月8日
・構造化したHTMLにスタイルシートを適用する-1(基本)
・画像の書き出しとCSS設定

第15回  1月15日
・構造化したHTMLにスタイルシートを適用する-2(基本)

第16回  1月22日
・Dreamweaverの機能を理解する-1(ライブラリ)
・Dreamweaverの機能を理解する-2(テンプレート)

第17回  1月29日
・Dreamweaverの機能を理解する-2(テンプレート)
・Dreamweaverを使ったHTML制作の効率化
・本格的なページ制作、テキストの流し込み
・ExcelとWordの活用

第18回  2月5日
・Fireworksを使った画像作成の効率化
・個別指導

第19回  2月12日
・個別指導

第20回  2月19日
・実習で作成したサイトの成果発表(プレゼンテーション)
・講師及び参加者の講評

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